~熱風の果て~

観劇の記録

巫女ガール(Super Eccentric Girls)@CBGKシブゲキ!

【演出】大関真【脚本】木下半太

【出演】河西智美、兼田いぶき、花奈澪、小林れい、根岸愛、後藤紗亜弥、内藤もゆの、夏目愛海、立川ユカ子、木下桜、新貝紋加、山下愛実、小松玲菜、山﨑愛華、鈴木かぐや、松林篤美、馬屋原涼子、齋藤くれあ、樋口遥香、久下恵美
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所属の劇団員・岸谷氏がDJを務めていたラジオ番組「レディクラ」で名前を知ったのがかれこれ30年近く前になろうかというスーパーエキセントリックシアター。その老舗劇団から生まれたガールズ演劇企画の舞台を観劇。
主演は、ともーみこと河西智美さん。一時は毎日のようにあった彼女の姿を見る機会だが、何と今回、2012年の劇場公演以来7年ぶりだった。14歳のときに初めて会った彼女の27歳の演技を見るということに不思議な感じもしながら見ていたが、気が弱くて周りに合わせてしまいがちなお姉さん役を、相変わらずの可愛らしい声で、クネクネした感じで演じていた。一転して後半の闇堕ちシーンは低い声を響かせていた。
巫女たちの戦いは、神の力を憑依させるというもので、あいみんは能天気な女子高生から、布袋を憑依させて芭蕉扇を得物に戦う巫女さんに変身。女性だけのキャスティングながらも、しっかりと殺陣も見せてくれた。悪役だったけど、花奈澪さんが演じた稲葉の凛とした立ち姿は美しく、惚れ惚れとした。
心の隙間を衝かれて闇堕ちしてしまうという展開には、さほど目新しさがあったわけではないが、何事にも諦めないことの大切さや親の愛といったメッセージ性も織り込まれていた。悲劇的に終わるかと思われた終幕が意外な伏線が回収されてほのぼのと終わる作品だった。
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