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~熱風の果て~

観劇の記録

「シアターの女神」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チームB AKB48-チームB-B5「シアターの女神」

【出演】石田晴香伊豆田莉奈大森美優河西智美北原里英小林香菜サイード横田絵玲奈佐藤すみれ佐藤夏希鈴木紫帆里鈴木まりや近野莉菜名取稚菜藤田奈那増田有華宮崎美穂
「シアターの女神」公演に4回目の入場で、わかにゃんとなっつんの2人が揃わなかったのは初めて。つまり、これまで1度もこの公演でのゆきりんとともーみの姿は見ていなかった。いちばん長い間、劇場通常公演で会えていないメンバーとなっていたともーみの出演を見るのは、実に2年前の、あの「2.21」以来。
今日のともーみは、いい意味で2年の時の経過を感じさせなかった。公演に出られることの喜びを噛みしめ、ステージ上で決して手を抜かないのが、昔からの彼女の魅力であり、劇場映えするのも当然。手は抜かなくても、力の抜き方が上手く、柔らかな腰の回し方とあいまって、誰にも真似のできないなまめかしさとなって表れる。常に「チユ?」と言っているかのような唇や、アゴを少し上げての満足そうな表情や、K5の「海を渡れ!」で見せていたような幸せ走りも見られたし、自己紹介MCではサディスティックな笑い声も聞けた。「チームB推し」ではともーみのチームKサインが見られて、何となしに嬉しさを感じた。
今日はチームBの元Kメンが総出演ということもあって、懐かしいような場面が諸所に見られた。後半の家族MCは、前半チームがお題に沿って多くのメンバーに話が振られたのに対し、後半チームはともーみとNなっちのお風呂の話に脱線し、温泉の露天風呂で才加を中心として行われるというライオンキングごっこの話にまでいってしまった。旧Kで話を走らせすぎたことには、すーちゃんがチームBに話を引き戻そうとするまで、メンバーも己も気付かなかった。
公演では完全に中心的存在になっている有華が行くところ、必ず何かが起きる。自己紹介MCでは旧Kメンから総ツッコミを受け、アンコールでは香菜とお尻の触りあいをしていたり、紙ヒコーキを独り占めしようとしたりしていた。同じセットリストを演じ続ける中でも、常に新しい楽しみを見つけていこうという姿勢が見えた。見ようによっては悪ふざけのように見えてしまうかもしれないが、スイッチの切替えはきちんとできている。
ショートカットから髪がだんだん伸びてきたはるきゃんのテンションの高さは目立った。後ろで結んだ髪が彼女のイメージによく似合う。振り切れすぎて、「100メートルコンビニ」のイントロに入ろうかという緊張のタイミングで笑い声を止められなかったのはまずかったが、その他の場面では動きも表情も、K5でのレギュラー時代を思い出させる充実ぶりだった。目が据わったようになって、そこから発せられる凄味のようなものが見られれば、そこから目を離したくなくなる。
今日の公演は、全てのメンバーが持っている力を出せていて、最初から最後まで、活気が感じられた。みゃおも多少は絞れて、最後まで体力切れも起こさず。「あん誰」の話をしている時には、すっかり非選抜メンバーの立場から発言していることに寂しさも覚えたが、卑屈になっている感じではなかった。デビュー時の姿を追い求めるのは、彼女にとっても己にとっても今は意味のあることではないが、まだまだ変われる、まだ浮かび上がることができるという可能性を感じることはできる。
今日も公演に来る前に病院に行ったというわかにゃん。怪我と付き合いながらのギリギリのステージが続いていたということと、その中で質の高いパフォーマンスを見せていたということに驚いた。そこに悲壮感を全く見せないことを含めて、去年の「見逃し」のK3で彼女が自負していた「根性があります」の意味がはっきりと分かってきた。この公演で己がいちばん好きな曲である「100メートルコンビニ」では、わかにゃんの無防備な上の空のようなにたりとした表情を見て、「勝手な人ね、手に負えない〜」の部分にこういう解釈ができるのかと、新たな気付きを促された。