~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加石田晴香梅田彩佳大島優子大堀恵小野恵令奈河西智美倉持明日香小林香菜佐藤夏希近野莉菜野呂佳代増田有華松原夏海宮澤佐江
突然のなるるの卒業・・・。なるるのことは、チームKの魂を引き継げる唯一のメンバーで、もし5年後にチームKが存続しているのなら、その中心にいなければいけない人だと思っていたのに。チームKにとってはその損失は測り知れない。強い意志と謙譲の心を併せ持つ彼女ならではの決断といったところだが、AKBとしても、Bメンや後輩の研究生とも気さくに絡んで慕われていたなるるを失ったのは痛い。美香ちぃにとっても、西中が去り、もう1本の大きな支えだったなるるまで去ってしまったことは大きな試練だ。なるるは、研究生時代には特に気になる存在ではなかったが、去年の7月からモバメの購読を始めてから、イメージは大きく変わった。自分の身を削って禁欲的に熱く燃やし続ける向上心と、寂しがり屋のところ、メンバー思いの優しいところ、コスプレ好きでヲタなところが同居しているギャップも魅力的で、ありゃまモバメが強制終了になった後は、NARURU'S NATURALが己のモバメ1推しだった。もちろん、これで彼女の夢が終わったわけではないので、強い意志の力で成功を摑んでもらいたい。
今日のK公演、終演は21時20分。脚本を秋Pが書いているという寸劇パートは、リクエストにお応えしてこれまでのあらすじを一挙に演じるということで通常の5倍増くらいの長尺で演じられた。優子たむ主演といえども、己を含めて演劇的な素養のない客にとっては冗長感が大きかった。正直なところ、寸劇パートは今日で最終回かと期待してしまった。
公演が伸びたもうひとつの理由が秋Pが見守る中での新曲のPV上映。バックダンサーで関係ない人たちがキャスティングされているのを見て、香菜やめーたんが「呼んでよ!やるよ!これなら私たちでいいじゃん!」と叫びを挙げたのは、PVの画面を虚ろに眺めながら己も思っていたことだったので、何だかスカっとした。
K5を見るのは3回目となったが、セットリストの評価としては下降気味で、だんだん先行きが不安になってきた。曲の雰囲気というのは、詞と曲だけでなく、メンバー構成や衣装やダンスや表情を含めてのものだけど、K5のステージでは、どういう意図の曲が演じられているのか理解するのが難しい。優子たむやなっつみぃの満面の笑顔も、曇りガラスにこされているようなイメージを受けてしまい、ひまわりセカンドのトラウマの影がちらついた。