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~熱風の果て~

観劇の記録

天使の図書室~チョコレート・ダイアリー~(女神座ATHENA)@高田馬場ラビネスト

演劇 演劇-2017年
【構成・演出】山口喬司

【出演】山川ひろみ、酒井瞳今出舞
女神座ATHENAのリーディングシアターとしては第2弾となる今作。バレンタインに因む3本のショートストーリーが演じられた。
朗読劇というものを見るのは、女性アイドルによる童話と、イケメン俳優によるBLものという、今になっても意味不明な2本の取り合わせだった、「グリムの森」以来。そのときは、声優によるアフレコのように、台本を片手にした出演者が舞台の中央に集まって、ほとんど動かずに本を読んでいくというスタイルだった。今作の1番手で登場した今出さんは、動き回り、客席に向かって表情もつくりながらのアクティブな朗読からスタートしたので、こういうスタイルもあるのかと感心して見ていた。終演後のコメントによると、朗読劇がどういうものかよく分からないまま自分なりのスタイルをつくっていたとのこと。酒井さんも、演出家から何も言われないのをいいことに自由にやっていたと言っていたので、そういった自由さ、演者ごとの解釈や個性も含めて、この舞台の魅力、面白さになっているということだろう。
偶然にも、加藤智子さん、今出舞さんという元SKEメンバーが出演する2作品をハシゴする形となったが、チケット発売日時点では、今出さんではなく、ぴっかりんこと橋本耀さんがキャスティングされていた。楽しみにしていたのだが、都合により発売から数日で降板し、今出さんが代役としてキャスティングされたのだった。今出さんは、名前を知っていただけで、顔を見るのは今日が初めて。身長以上に大きく見え、顔もはっきりと整っていて、舞台上で存在感を発揮できるタイプ。AKBで言えば前田亜美さんに近いイメージ。来月の彼女の主演舞台も仕事次第で行けるか流動的ではあるものの、チケットは買っているので、どんな演技を見せてくれるのか楽しみ。
酒井瞳さんを見るのは4年ぶり。アドリブでの客を巻き込んで、そして客をいじめる嗜虐教師ぶり。指されなくてよかった・・・。27歳になっていて、すっかり色気のある女教師役が板に付いていた。出演者が持っている台本は、舞台用に綺麗に装丁されるわけでもなく、単にコピー用紙を製本テープで止めたシンプルなもの。ちらっと見えた酒井さんの台本には書き込みもしてあって、こういうところにも朗読劇の面白さを感じた。そして、天使の図書室の前作も経験している山川さんは、あまり動き回らずに、正統派の朗読スタイル。普通のセリフ回しとは違い、単なる本読みとも違う、静かに気持ちを込めた読み方。背負っている重たい運命の設定もあって、舞台の世界へと引き込まれた。いつもの女神座ATHENAや山口さんの作品とは少し違う、穏やかな暖かさが前面に出た作品だった。