読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

~熱風の果て~

観劇の記録

キネマとコント(順風男女)@OFF・OFFシアター

【脚本】足立信彦ほか

【出演】足立信彦、匁山剛志、平野賢佑、伊芸勇馬、伊藤摩美、今井英里、井口千穂、庄田侑右、原田里佳子

f:id:JoanUBARA:20170312211736j:plain

2014年7月の「風のバッキャロー」以来、2年半ぶりに原田里佳子さんが出演する舞台を観劇。2015年3月にTCPを卒業後、動静不明の期間が長く、やきもきさせられたが、1年の空白を経て、演劇の世界で復帰。今作の告知では、今年の夏に出演した「路地裏ナキムシ楽団」の所属と紹介されているので、正式に劇団員となったのだろうか。いずれにしても、5年前の名作「冬椿」での演技に惚れ込んだがための縁なので、女優としての活動はこれからも楽しみだ。

「キネマとコント」は100分の上演時間に映画のパロディのコント15本が凝縮された濃い舞台。9人の役者が衣装を次々と替えながら舞台の世界が移り変わっていく。笑わせてもらったが、コントとしては最後の一押しが足りなかった感じがある。笑いの連鎖が起きにくかった要因としては、一つのネタを引き延ばしすぎたり、テンポを重視する余りにセリフ頼みになりすぎてしまったことなどが思い浮かぶ。一部には、ブラックというよりは単に質の悪い、笑えないネタも混じってしまっていた。コントで圧倒的な存在感を放つ伊藤摩美さんはじめ、役者の質の高さを実感すればするほど、可能性への思いからの勿体ない感も抱いた。

原田さんは客演かつ最年少で、この中にあってはアイドル的位置づけ。演技はまだまだ大人しい印象で、もっとかき回すようなところがあってもよかったと思うし、せっかくのコントなので、泥をかぶるような役を与えてほしくもあった。ともあれ、力強く光る彼女の純粋な瞳は綺麗だった。次回「順風女子」の公演にも出演が決定しているとのことなので、また見に行ってみようと思う。