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~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チーム4)「手をつなぎながら」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チーム4(13期生)

【出演】相笠萌市川愛美岩立沙穂梅田綾乃岡田彩花岡田奈々北澤早紀小嶋真子篠崎彩奈西野未姫橋本耀福岡聖菜前田美月峯岸みなみ村山彩希茂木忍
初日以来、「手をつなぎながら」公演に2回目の参加。
8枚目のテープが巻かれた劇場の柱。今日の出演メンバーは当時はほとんどが小学生でせいちゃんなんかは実に5歳。1期生として8年前のステージに立っていたみぃさんでなくても、まだテープがなかった頃の柱の姿や、その頃の公演のことなども思い出して、偶然と時間が結びつける縁に不思議な気持ちになった。ここまでAKBが続くとも、正直思っていなかった。
「手をつなぎながら」公演には、今日もネガティブな印象が全くなく、漲ってはあふれ出す強烈なエネルギーを感じた。柱で視界が遮られたとしても、柱を回りこんでくるような力だ。「劇場力」の高いセットリストと、劇場公演への強い思いを持ったメンバーたち。いいものが提供されないはずがない。チーム4の結成を聞いたときには、一日も早いオリジナル公演を望んだが、今は「手をつなぎながら」公演がそれに先立って与えられた幸せを感じる。表情や絡みで自由に遊べる場面の多いこの公演も、「エンタメ」のインタビュー記事に書かれた苦労話を読めば、楽しさが伝わってくる理由が分かるというものだ。
さっほーとさっきーは、お揃いのお下げ髪。握手会で見ることができなかったさっほーのベレー帽姿をしっかりと目に焼き付ける。彼女の童顔には似合いすぎる髪形だが、「この胸のバーコード」や「Innocence」で、目を閉じて俯いたときの色っぽい表情からは目が離せなくなる。全体曲ではウインクも交えて、メンバー間や客席とのコミュニケーションを積極的に取る姿が見られた。「分かりにくいので想像しながら聞いてください」と始めた冬の楽しみというお題で、お風呂の話が始まったので、さっほーの入浴シーンを想像すればよいのかと、一瞬危ない想像に走りかけてしまった。
8年目の劇場での年間最多出演者の称号を得たさっきーの髪形は、「パジャマドライブ」公演のときと同じだが、爛々とした目の輝きはその頃よりも明らかに増している。さっきーも、ユニットを取るか全体曲を取るかで、髪形に悩むこともあるようだが、髪形の印象よりも表情の印象の方が強いのが今のさっきーなので、どんな髪形でも問題ない。「火曜日の夜、水曜日の朝」などで曲に入り込んだときの眼光の鋭さは、なぁちゃんかさっきーかといったところ。アイドル力やダンス力を含めて、「パジャマドライブ」公演よりも、さっきーの実力を発揮できている公演だと思う。
なぁちゃんに関しては、「すごい」の一言。一瞬たりとも集中を切らさずにステージ上での求道者然とした立ち居振る舞いは、劇場のステージに新たな意味を付け足そうとしているかのようにさえ見える。時代の流れに乗ってメディアへの出演が増えてもなお驕ることのない彼女の将来は、アイドルという枠を超えて楽しみに思える。
「チョコの行方」では、ゆいりーは帽子を飛ばして、ぴっかりんは帽子が外れかけていた。曲と衣装の予定を超えて、彼女たちのターンが俊敏すぎるということだろうか。その後のMCでは、相変わらず奔放なぴっかりん。幸せそうな笑顔を見せることにかけてはチーム4でいちばんのぴっかりんも、「パジャマドライブ」よりもこのセットリストを演じている方が魅力的に映る。もぎちゃんに「太もも以上」のところを触られると嘆いていたが、それはいったい・・・
MCでは、言いたいことをぶつけるという、ありがちな内容のものがあったが、雰囲気が悪くなるということもなく、すぐに笑いあえるのも、このチームの今を物語っていた。MCパート全般でいえば、やや盛り上がりに欠けるような印象もあって、原因としてすぐに思い浮かんだのが、ゆーりんの不在。MCでの彼女の存在の重要性がそれだけ高まっているということだと思う。
岡田ちゃんは、楽屋でのうるささとステージ上でのクールさが、メンバーからすればギャップを感じるらしい。客席の目を気にして自分を出せないことを自覚して、これからは変えていきたいと発言していたので、今後が楽しみ。岡田ちゃんは、ユニットの「雨のピアニスト」を最高峰に、曲中ではクールさを脱ぎ捨てている。それでもなお実力を出し切っていないのではないかと思わせるだけの無限の伸びしろが感じられるからこそ、彼女にも注目することになる。
今年、劇場に入るのはおそらくこれが最後。今年は、1月の「僕の太陽」公演からはじまって、「パジャマドライブ」、「手をつなぎながら」と、13期生を中心とした研究生公演からチーム4への流れを一度も外れることなく、そこからの景色を見続けてきたという充実感がある。これも、浮気心を起こさせるような暇を与えない、彼女たちの真っ直ぐな気持ちと成長があればこそだと思う。さっほーに今年何日会っているのか数えてみたら、劇場公演と握手会とTDCで合計31日。カレンダー1枚分と思えばかなりの頻度だ。
個人的には、今年に引き続いて、のろりんずとチーム4中心でのスタートとなりそうな2014年。まだ劇場を卒業できそうにはない。入場抽選では、最前列に座ることも、立ち見後方で視界に苦労するようなことも今年は一度もなく、最後まで中位安定。SKEの出張公演以来、長らくご無沙汰している最前列からの眺めも、そろそろ味わいたいものだ。