~熱風の果て~

観劇の記録

ももいろナースステーション(アリスインプロジェクト)@シアターKASSAI(2011.5)

【脚本】相沢まくら、【演出】纐纈大輔

【出演】冨手麻妙、江里奈、深山咲輝、小花、小泉麻耶、安井紀絵、加藤彩、澤村佳奈。、山内菜緒、赤松唯原愛実、伊藤晴香、栗生実奈、澤翔子、桜りりぃ、仲里まゆ、稲森美優、姫乃たま、早野由香、黒木梨帆、河原美衣、川又静香、涼木ちえみ、佐藤未来、光貴、永瀬麻希、唐沢あゆみ、植田ぴょん吉
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「ドジなナースが許されるのはドラマの中だけ」・・・と、劇中で何回もつかわれたセリフどおり、キャラクター的には平凡。それだけに、まみょんにとっては、晴れの主演舞台ながら、いまひとつ個性を放ていなかった。主役の割にメインストーリーへの関わり方も弱かった。「LOVE FAIRY」のときの方が演技としては印象に残った。
異彩を放っていたのは、セクハラドクター大五郎役の江里奈さまと犬役の植田ぴょん吉氏。江里奈さまは、男性役ははじめてと言っていた気がしたが、この間の「NO RAIN〜」よりこっちの方が役としては先だったのかな。むしろ男性役ばかりかと思っていたので意外。この劇のフライヤーで写真をはじめて見たときにはオナベっぽい人かと勝手に想像していたが、実に女性らしい中性性といった感じの独特の雰囲気で、よい方向にイメージが裏切られた。ぴょん吉氏はジェスチャー中心の演技だったが、特別出演らしく格の違いを見せ付ける演技ぶりだった。なっつみぃの朗読劇に出演していた安井紀絵たんも、キレキャラで舞台上のいいアクセントになっていた。
骨髄移植をめぐる家族の物語がメインストーリーとなっていて、ある出演者からは、実際に友人が白血病と闘っている・・・という告白も聞かれた。そんな状況でこのシナリオに出会って、稽古に身が入らないでいたところ、厳しく叱咤された、なんてエピソードを聞くと、いいものをつくり上げようと緊張感にあふれる稽古場の様子が想像できた。
白血病の少女を演じたトーキョーチアチアパーティーの澤翔子たんが、れいにゃんを幼くした感じでカワユスだった。ダブルキャストの和太鼓アイドル・桜りりぃたんとは、いろいろ違いすぎる・・・。