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~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チーム4)「アイドルの夜明け」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チーム4(13期生)

【出演】岩立沙穂大川莉央大森美優岡田彩花岡田奈々北澤早紀小林茉里奈込山榛香佐々木優佳里佐藤妃星土保瑞希西野未姫前田美月峯岸みなみ村山彩希茂木忍
1か月→2か月→2か月→3か月→4か月と、順調に間隔が広がっていく劇場公演への参加。昨今、「出口戦略」という言葉をよく耳にするようになったが、「タンポポの決心」風に言うなら、己もいよいよ「綿毛戦略」の実行と相成った。お金の使い方も考えないといけないし、握手会に参加せず、二本柱の会の更新も行わず、もうじき綿毛は1本を残して全て飛んでいくだろう。
そんな綿毛が飛んでいった先で見つけて、最近よく聴くのは、ひと昔前のアイドルたち。Wikipedia山口良一イモ欽トリオ欽ドン→おまけの子と辿っていって見つけたのが、3人組アイドル「ソフトクリーム」。森雪之丞後藤次利ラインの遊び心あふれる曲の世界を彩るは、可憐なルックス、これぞアイドルという美声、後に非アイドルのソロ歌手としてもデビューに至る歌唱力の三拍子揃った「おまけの子」こと遠藤由美子。中でもお気に入りは「せくしい志願」。霧の湖に浮かぶ古城といった趣の味のある前奏と「私sexyな少女なのに あなたYの文字取るの 危い・・・」という危険極まりない歌詞が絶妙だ。ちなみに「すっぱい失敗」という曲にある「チョコを食べてお口の周りペロペロ舌で舐めちゃう」、「困った顔カワイイわ」といった歌詞は、「口移しのチョコレート」のモチーフになったのかとも思わせるものだ。

AKBでも一部で言われる「三銃士」。NHKで放映されていた「アニメ三銃士」のEDを歌っていたのがPumpKinという2人組。映像で見てみるとダンスもボーカルもかなりの実力派。CDはSONYのオーダーメイドファクトリーで全曲集が出ていることが分かったので早速注文してみた。PumpKinの源流となった「明日の黄色をつかみ隊」がバックダンサーを務めていた水谷麻里もなかなかいい。バックダンサーといっても、みかりんの方が2つ年上なのか。水谷麻里がこれで当時15歳・・・驚くべき貫禄だ。「明日の黄色を〜」のネーミングは、AKBの「渚のCHERRY」を連想させる。水谷麻里には井上ヨシマサも楽曲提供をしていたということで、一周してAKBにたどり着く。みきちゃんなぁちゃんでpumpkinみたいに二人でやらせてみても面白そうだなと思う。
あとは、90年代前半に活躍した乙女塾系のQlairribbon中嶋美智代といったあたり。みんな「コンプティーク」の表紙になっていたっけ。AKB以前にブックオフでCDを買い集めて少し聴いていたことはあった。その頃のCDはQlairの名曲「秋の貝殻」や中嶋美智代の迷曲「何が足りないの?(お正月編)」を擁するものを除いてほとんど処分してしまっていたのだが、AKBを経て、改めて聴くと思っていた以上にいい。アイドルがそれまでのアイドルらしくいられなかった時代、いわゆるアイドル歌謡とは一線を画した正統派の曲が多く、聴き応えがある。一方で、アイドルが時代を超えて通用するような曲を歌ってしまうようでは、アイドル冬の時代と言われることになっても仕方がないのかなとも思う。Qlairは今も根強く評価され続けているようだが、中嶋美智代の美声と上昇気流漂うオンリーワンのぶりぶり歌唱もいつか再評価されていい。生歌はかなり危険だけど。
さて、4か月ぶりの劇場。まず8階に上がって目に付いたのが10周年へのカウントダウン時計。AKB商法で10周年記念公演への参加権が売られた当時、10年後も劇場が同じ場所に存在して、その日を迎えることを予想した人はどのくらいいただろうか。参加権を買わなかったことには悔いなし。
バイトAKBのメンバー紹介ポスターも貼ってあった。前座ガールとしてバイトの子が登場して、「ロマンスかくれんぼ」。もし己がAKBのベスト盤を編集するなら、1曲目にみゆぽんの「ロマンスかくれんぼ」を入れる。間もなく活動終了という話も伝わるバイトAKBの中で、己の目に触れたのは今日の子一人だけ。前座を見ながら、美香ちぃとの再会は果たして訪れるのだろうかということを意識せずにはいられなかった。
2月2日は「ツインテールの日」ということは事前に知っていたので、期待通りの総メンバーツインテール公演。ぱっと見、誰だか分かりづらかったのは、前髪ぱっつんの岡田ちゃんと、前髪をつくった茂木ちゃん。こみはるのあごのラインが丸くなった変化も目に付いた。身体の肉付きはさほど変わっていなかったが、わずか数か月へ大人への成長が見られる年頃だ。
すっかりAKBから疎くなってしまったが、ここ2回のブービー→最下位という抽選順を多少は挽回もできて、チーム4の劇場公演はやはり楽しい時間。熱をほぼ失った己をしてそう思わしめる魔力がここには宿る。せめてひと月に1回劇場公演を見ることができる状態が続いていたら、情熱の炎を細々と燃やし続けることができるのだが。
チーム4が誇るみきちゃんとなぁちゃんのパフォーマンスは以前の路線から変わっていなくて安心。完成形を見せる場ではない劇場公演で、個性を潰す必要などないし、いつまでもがむしゃらでいいのだ。みきちゃんのMC中の顔芸はだんだん凄いことになってきているけど。なぁちゃんの劇場を支配するかのような眼光は圧巻だ。
さっきーにとっては、ツインテールは平常運転。さらさらの黒髪をなびかせる姿は、相変わらず公演ではいちばん目に焼きついてくる。AKBとしての活動期間も長くなって、煮詰まっている感はあるだろうが、劇場での彼女の輝きが褪せることはない。
ツインテールに迷ったというみぃちゃんだが、何だかんだでしっかり似合っていて、馴染んでいるところがすごい。新成人さっほーは言わずもがな。
そういえば、ゆーりんは卒業していったんだなと、メンバーの顔ぶれを見ながら思い出す。センターに立っていたわけではないが、13期、そしてチーム4にとってはシンボリックな存在であった彼女。今日のステージに不足を感じたわけではないが、その不在に、どこか穴が開いたような感覚は禁じ得なかった。
次の劇場は、いつになるのか。これが最後ということもあり得るなと思いながらメンバーの顔や劇場の風景を眺めたが、果たしてどうなるか。ハイタッチに代わる退場のお見送り。待ち時間もないし、ステージを見ていられるし、ハイタッチよりこっちの方がいいね。