~熱風の果て~

観劇の記録

アバレアンナイト(暴☆夜)(太。ちょい)@しもきた空間リバティ

【作・演出】ゴブリン串田

【出演】三熊こうすけ、宮崎将弘、馬渡直子、佐竹海莉、市原ユウイチ、ゴブリン串田、江里奈、赤松唯、雨宮かえで、小花、桜井真紀
f:id:JoanUBARA:20170401203723j:plain
シュールな笑いを提供するゴブリン串田氏率いる「太。ちょい」(ふとっちょいと読むらしい)の第4作。
今回も喉元から笑わせられるところは多かった。しかし、同じビルの地下で演じられた前作「シーズンインザさん」と比べると弱かった。前作と同じネタ、同じ動きがところどころに見られたのもあるし、最大の原因はゴブリン氏が紳士すぎたところか。
アラビアンナイトのパロディということで、夜伽をする女性軍団「ファラウェイ5」が登場する。ここにもっと身体を張らせてもよかったかなと思う。下ネタが多いと予告されて、禁止用語は「牛丼」に置き換えて・・・という発想まではよかったが、品がよくなりすぎてしまった。身体も張れるし、清濁は飲み込める女性陣なので、もっと冒険させても問題はなかった。
佐竹さん、馬渡さんの迫力と、シュールな世界観を楽しむエンターテイメント性はさすがプロ。このあたりも、もっと壊れる設定でもよかったかな。全体的にお行儀がよかったように思う。
ファラウェイ5のうち3人は「ホシカゲ」メンバー・・・のはずが、サブリーダー小花たんの脱退に続いて、リーダーの江里奈たんに雨宮かえでたんまで抜けて、グループとしての活動は休止状態となっているという急展開。昨年5月のシアターモリエールの舞台が結果的に最後の演劇公演になってしまったということか。
江里奈たんの夢見がちな女性を豊かな表情を駆使して大きく演じる演技は見飽きない魅力がある。ゆゆたんは男勝りな性格の役で、土俵入りを披露。ドヤ顔もまた可愛らしい。