~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加板野友美内田眞由美梅田彩佳大島優子小野恵令奈田名部生来中塚智実仲谷明香仁藤萌乃野中美郷藤江れいな松井咲子宮澤佐江米沢瑠美
土曜昼の1公演はともちん19歳の誕生祝公演。考えてみれば1期生の誕生祝公演を見るのははじめて。K6「RESET」を象徴する、やる気にあふれたともちんの姿が見られている間は新チームKは大崩れすることはない。ともちんがいつかダルイカンジになってしまわないか、まだ半信半疑ではあるが、新チームKは、このままともちんの気力が自然と続くような熱いチームであってほしい。
誕生祝では、親友あっちゃんからの手紙だったり、休演のみぃちゃんが駆けつけたり。このあたりの1期生の絆というのは前期チームAの姿を知らない己には到底解することのできない強さがあるのだろう。ケーキ運びで姿を見せたはずのみぃちゃんが、その後死角に入ったまま全然しゃべらなかったので、さっきのは幻だったのかと思っていたら、メンバーや客席の反応の薄さに凹みつつ、話を振られるのを待っていたとかでかわいそうなことになってしまっていた。チーム力の弱さが露呈したような場面でもあったが、これほどK公演が少ない状況では、新Kの絆を結んでいくのも容易なことではない。
前回の公演では熱中症になりかけてリアル「ホワイトデーには」のくるくる状態になってしまっていた優子たむは復活。前回の公演では体調が悪いがゆえに力をセーブできずに、歯を食いしばった表情で鬼気迫る動きを見せていたが、今日は力を抜くところは抜いて、笑顔の輝きも戻っていて、ここ最近の中では最もいいと思われるパフォーマンスだった。やはり体調万全の方が変幻自在のエンターテイナーに相応しくなる。ハードスケジュールに追われ、あの気丈な優子たむが弱音を吐いてしまうほどの体力的にギリギリの状態の中で劇場公演に向上を求め続けることの意味・・・決して軽くはないはずだ。
ソファーMCは、れいにゃんが仕切り役になっているのが効果的。あらぬ方向に突っ込んでいくれいにゃんにたじたじといった風の梅ちゃんと優子たむ、という構図がいい。梅ちゃんの後輩からも親しまれるキャラクターは、新チームKにはもはや必須。後半のMCでも、中学時代の淡い思い出を幸せそうに話したり、萌乃たんに話を聞いてないと叱られたりで目立っていた。今日の梅ちゃんは、お下げ髪もかわいらしかった。
萌乃たんの17歳で5期生というプロフィールを感じさせない突っ込みぶりは心強い限り。K公演への情熱と自信がいい方向に回っている萌乃たんが、今後、選抜常連組が揃って休演することも出てくるであろうK公演をどう仕切っていくのか楽しみでもある。「逆転王子様」は前回に比べるとより幸福感が前面に出ていた。流し目からの微笑みが彼女の逆転王子ならではの魅力だ。
これまで、K6への休演がいちばん多いのではないかと思われるのがきくぢ。彼女の迷いを置き去りにした灼けるような姿がステージにないのは寂しい。ユニットのきくぢ代役は、いつもの島田さんではなく、よねちゃん。B4でもユニットの代役「スーパーよねちゃん」として重宝されていたが、さすがに今日は覚えたての初代役で緊張ぎみ。普段はなかなか見られるものではない、ちょっとおっかなびっくり演じるよねちゃんの姿というのも新鮮でかわいらしかった。このユニットでは、きくぢVSたなみんの激しい腰のぶつけ合いが楽しみな場面のひとつだが、よねちゃんVSたなみんは今日のところはぶつからなかった。