~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加内田眞由美梅田彩佳大島優子小野恵令奈菊地あやか田名部生来中塚智実仲谷明香仁藤萌乃野中美郷藤江れいな松井咲子宮澤佐江米沢瑠美
よねちゃん19歳の誕生祝い。才加の「よねちゃんはチームBではお姉さんキャラと聞いていた。これからは自分らしさを出していってほしい」といったエール。同じ苦悩を知る才加ならではの言葉。本当にその通りなんだよなー。本意ならずも口うるさいリーダー的役割を引き受けたよねちゃんがいなかったらならば、チームBは惨憺たる結果に終わっていた可能性も否定できない。誰かがやらなければならない損な役回り・・・AKBでは、それが評価されるわけでもないからね。大学生になって、事務所が決まって、チームが替わって・・・19歳はよねちゃんにとって大きなターニングポイントになりそうだ。
よねちゃんがチームKでお祝いされる姿を目の当たりにして、いい旅立ちをしたんだねと感極まって号泣しながらなかやんが祝辞を述べる姿は、少しの寂しさと正直な嬉しさの両方が含まれていて、チーム再編の本質の欠片が見え隠れする、過渡期ならではの名場面だった。よねちゃんはみぃちゃんにも気を遣う優しさを見せたが、苦労を共にしてきたなかやんがお祝いのステージに立っていたというのはよねちゃんにとっても感慨ひとしおだっただろう。
ハードなロケだったらしい大縄跳び明けで、動きがどうかと心配だったが、O-20メンを含めて気力で乗り切っていた。
ともちん、みぃちゃんが休演のK6公演は個人的には今日がはじめてだったので、「制服レジスタンス」のれいにゃんセンターは初見。正統派アイドル路線を歩みつつあるれいにゃんが演じるレジスタンスには、いかにもはまり役のともちんとは異なる危うさが感じられて、この曲の新たな色彩が見えた。えれぴょんには3年前にこういう曲をやらせておくべきだったかな・・・。今のえれぴょんはどういうユニットで最も生かすことができるのか、咄嗟に思い付くことができない。
MCではえれぴょんのデップになりたい発言を聞いて、れいにゃんの絶望表情が復活。MCでのれいにゃんには、何を言い出すか分からないおもしろさがある。
逆転王子様」は萌乃たんがセンター。激情を表現することを厭わない今の萌乃たんのイメージからすれば可愛らしいアイドル路線は珍しいもののようにすら思える。デビュー当時は女の子らしさにあふれていてアイドルの王道を行くタイプのように見えたものだが、彼女の魅力はもっと奥深かった。ここ最近の萌乃たんは、ソフト路線も十分こなせるようになっているので、逆転王子も違和感はなかったが、この曲に限って言えば、やはりみぃちゃんの方がはまり役だと思う。K版「ぽにしゅしゅ」では、萌乃たんが完全にセンター。休演者の代役なのかもしれないが、彼女に相応しいポジションだ。才加の挨拶を横で聞く萌乃たんの姿を見ていると、チームKのサブリーダーとしての貫禄さえ付いてきている。
K6の曲をランク付けしてみたところ、これまでのステージ楽曲の中でベスト50に入る評価だったのが、「夢の鐘」、「ジグソーパズル48」、「毒蜘蛛」、「オケラ」、「心の端のソファー」、「ホワイトデーには」の6曲。特に「夢の鐘」は第5位にランクインするほどの個人的名曲。今まで何気なくいい場面のように見えていた倒れたメンバーを助け起こすシーンが裏切りにつながっていたとは・・・ますます深い。この曲はまさにAKBの「ゲルニカ」だ。
今月から、K6がはじまるまで劇場公演で目にする機会があまりなかった中塚ともちやんのモバメを購読中。今日はデコ出しがかわいくて、ハイタッチでの反応がまたかわいかったもので、だんだん気になりつつある。ハイタッチはさすがに毎公演はやりすぎのような気もするけど、やに下がりながらハイタッチに参加している時点で批判する権利もないので、素直にうれしさに従っておこうと思う。