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~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加板野友美内田眞由美大島優子小野恵令奈田名部生来中塚智実仁藤萌乃野中美郷藤江れいな松井咲子峯岸みなみ宮澤佐江米沢瑠美島田晴香
ミンキーモモ帰りの才加と病み上がりの佐江が復帰。序盤から笑顔を爆発させるこの二人の存在感を改めて感じるとともに、この前の公演では偉大な二人がいなくてもそれを感じさせないだけの熱気にあふれていたことが思い出された。今日も梅ちゃんときくぢが欠席、えれぴょんがユニットから欠席で後半は13人公演となったが、穴をまったく感じさせなかった。
自己紹介での第一声を咳に阻まれたえれぴょんは、客席から笑いを誘ったのもつかの間、すぐに容易ならざる状態であることが察せられた。自己紹介を助けてあげる佐江、こういうのが絆だ。エレキング出現を何とか抑えたえれぴょんは、頤を精一杯引いて何とかドスのきいた声を絞り出してMCは乗り切ったものの、限界だった。ユニットを待たずに出演を打ち切ったのは好判断。K5千秋楽の体調不良といい、悪い流れを断ち切れないえれぴょんだが、無理を押してステージに上がった頑張りには希望が見えた。
制服ユニットのえれぴょん代役には急きょたなみんが上がった。自己紹介MC中に不意にスタッフから肩をたたかれての緊急登板だったが、動揺することもなく演じ切った。こういう格好いい曲では、真に迫った表情や長い手足を豪快かつ几帳面に動かすたなみんの持ち味が存分に発揮される。「口移しのチョコレート」なんかもものすごく似合うんじゃなかろうか。
たなみんの準備中は、れいにゃんと咲子さんの2人トーク。突然のことでグダグダにはなってしまったが、新鮮な光景だった。劇場のMCカラータイマーはいつの間にか青色になっていたのか。ソファー後MCもれいにゃんは優子たむをパートナーにしての2人トークで、ショップ店員役や優子たむに操縦桿を委ねての飛行機役。どちらのMCも緊張のせいもあってれいにゃんのテンションが高まっていて、優子たむですら驚くくらいだった。
ユニットの梅ちゃん代役はうっちー。今日のうっちー、咲子さんとお揃いの凝った編み込みお下げで、よりソフトになっていた。ユニット衣装の帽子が取れかかった姿も微笑ましかった。パズル前MCでは、携帯の待受とメニュー画面を自分の画像にしていることをカミングアウトして、みぃちゃんや優子たむからは引かれてしまった。控えめなイメージと思われていたということは、まだ新チームでキャラクターを出し切れてはいないということか。うっちーに限らず、ともちやんや美郷たんといったあたりには、よねちゃんや咲子さんと比べるとまだまだ遠慮が感じられる。このあたりが解消していくようなら、新チームKはもっとよくなっていくだろう。
萌乃たんは、みぃちゃん相手にウソをついてみたり、優子たむに厳しく突っ込んだりと、1期生2期生に対しても自分から壁を壊していこうという姿勢が素晴らしい。これまでも劇場公演にこだわり続けた萌乃たんの、劇場の神を引き寄せたかのような「憑いた」パフォーマンスからは目が離せない。間違いなくお金の取れるパフォーマンスだ。
K6の後半戦の暗→明に流して静かに締めるという構成は己好み。前半戦も、ラストに全てをもっていくゴリラ曲があるのだから、明るい曲の連続で押す必要は必ずしもなかったとも思う。後半戦を一気に「明」に転換する「ホワイトデーには」は、「涙サプライズ」のあっちゃん並みに優子たむが主役。主役ということを考えてもなお、この曲での優子たむの変幻自在な遊びぶりは面目躍如といったところ。K5では、優子たむが遊べるような自由度の高い曲がなかったんだよな。
アンコールも高速ハイタッチにテンションを上げられてから始まるので、流れに素直に乗れる。「夢の鐘」はK6最大の山場。この曲は普通にアイドルが演じたのでは滑稽にしかならないという危険な曲だが、新チームKはそのレベルは軽く超越している。破けたような衣装をさらに破いてしまうほどの気合を見せ付けた才加の表情は、K4の「Stand up」のときと比べても説得力を増している。