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~熱風の果て~

観劇の記録

2006年4月9日、己が劇場に始めて足を運んだ日だ。それから丁度1年。1年前の己はといえば・・・
大島優子たむのポテンシャルと釣り合わない仕事の少なさに憤っていたとき、優子たむのAKB入りの情報が飛び込んできた。劇場に行こうと思い立ったのが4月8日(土曜日)。8日は起きたら10時になっていたので、今からではチケット買えないかなと思い断念し、9日(日曜日)に準備万端、9時45分頃に秋葉原に到着、列を探すもいまいちよく分からず、適当に並んだら「とらのあな」に吸い込まれる。劇団NYのネタのように、とらのあなで何か品物を探すフリを30秒くらいして、気を取り直してドンキ8階へ。
当時は今と違って若葉マークにも優しい劇場だった。スタッフが「はじめて来た方はこちらの用紙を記入してください。」と誘導していて、まともに書けないボールペンしかなかったが、言われるままに名前と住所を書いて、インフォメーションへ。「こちらが○○様のサポーターカードになります。こちら、サービスで差し上げています。」とチームKのパンフレットをもらって、懇切丁寧なスタッフの態度に感心したものだ。
その後、ドンキ裏のタリーズでカフェラテをすすりながらチームKのパンフレットを眺めてみた。この時は、素人軍団の中で優子たむが圧倒的な人気に決まっている!そうでなければいけないんだ!と息巻いて、優子たむのライバルになりそうなのは誰かな、と思いながらメンバーの顔と名前をチェックしていた。「ライバルになりそうなのは佐藤夏希って子かな、小野恵令奈って子は12歳だけど、このルックスなら己もロリ道に堕ちずに済みそうだ」なんて思ったものだ。実際は、なっちのことが好きになるのはセカンドも後期に入ってからで、えれぴょんにはその日のうちに魅せられることになったのだけどね。
劇場の抽選は余りよくなくて、15順目くらいで、立ち2段目の中央下手寄りに陣取った。ズガガガガ!とPARTYの前奏で雷に打たれたような感覚を味わった後、華やかな幕が開いてからのことは、よく覚えていない。とにかく興奮に包まれた。大島優子たむとあーやの区別すらよくつかなかった。MCでは、「ドラじゃないよー」と客席に向かって言葉を返す余裕を見せていた梅田彩佳たむが印象に残った。優子たむの声は、このままあと3日も続けてステージに立ち続けたらノドをつぶしてしまうんじゃないかというような酷い状態ながらも、心をくすぐるものがあった。えれぴょんチームKコーナーは衝撃的だったな。当時はモバイラーも多数で、足元に置いていたはずの荷物が、はるか彼方に飛ばされていたのには呆れた。
帰り道は、「これなら週末、サッカーのナイトゲームがある時に、昼間に秋葉原に寄ってから、というのもアリかな」と考えるくらいで、運命的なものになるとは感じなかったのだが、翌日にも仕事帰りにさっそく劇場足を運ぶことになり、1年間、AKBが生活や意識のかなりの部分を占めることになってしまったのだから恐ろしい。
得られる満足感と比べて、金銭的にも労力的にも余りにも資源投入が少なかった当時の劇場、「こんなに楽しくてこんなに楽して見られるなんて、どう考えてもおかしい!すぐに「古き良き時代」になってしまうんだろうな」と思ったものだが、1年間にわたって、おおむね良き時代が続いたのは出来すぎか。今はもう良き時代は終わってしまった。