~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48ファーストコンサート(千秋楽)

昼はシャッフル公演と銘打って、チームKの曲をチームAのメンバーが、チームAの曲をチームKのメンバーが歌っていった。オリジナル公演とプログラムが全く一緒だったのが意外だった。
「チェリーボーイ」、「投げキッス」、「ガラスのアイラブユー」といったブリブリアイドル路線のチームAの曲は己の趣味には合わないけれど、チームKでのユニット編成は楽しめた。夏海たむのポニーテールとチェリーボーイの衣装が完璧に似合っていた。優子たむの投げキッスコスチュームもイメージとのズレが新鮮だった。チームAの「転がる石になれ」も、チームKに負けないくらいの迫力があった。シャッフル公演は、有華が「クリスマスイブ」、「Bird」、「小池」で主役を勤めあげ、大活躍だった。有華の実力からいけば、このくらいの扱いが当たり前なのかもしれない。シャッフルでも、基本的にいわゆる推されメンが活躍する図式は変わらなかった。序列を覆すのは並大抵の努力では難しそうだ。
夜は、青年館の雰囲気にも慣れてきたので、楽しんで観戦できた。改めて「クリスマスイブ」と「Bird」は名曲だと感じた。涙ながらのあいさつもあって感動のうちにダブルアンコールが終了すると、袖から劇場支配人が登場で、予告どおりチームシャッフルがスタート。予告は確かにあったさ。でも、実際にやられてみると、「レッズのナビスコ戴冠初タイトルやったぜ!→オフトフロントと揉めて辞任かよ!」くらいのショックだった。初コンサートの成功の感動とは違う性質の涙をメンバーに流させてどうするんだよ、と号泣する有華の姿を見ながら怒りすら感じてしまった。チームK4増2減くらいが現実的かと予想していたので、完全に現チームの根本を崩し去るシャッフルはすぐには受け入れられない。
そもそも、アイドルライブといえばちゅろすライブとジェイクラス祭りくらいしか見たことのなかった己が劇場に足を運ぶようになったのは、大島優子たむが思いがけずAKBのメンバー入りをして、一度様子を見に行ってみようと思ったのが唯一の理由だ。ならば、今回のシャッフルで優子たむが百合組に入ったのだから、当然4月からは百合組を見に行けばよさそうなものだが、話はそう単純に済ませることができなくなっている。この半年で、チームKの16人全員に深い思い入れができて、今はチームをサポートする気持ちになっている。4月以降、どういう風に応援をするようになるのか、今は自分でもわからない。
優子たむに関しては、今日、卒業発表があってもいいんじゃないかとすら思っていた。彼女の将来にとっては、このあたりでアイドル活動に区切りをつけて、次のステップに場を移すのもひとつの選択だと、今日のステージを見て思った。来年度以降も劇場での活動が中心になるのは逆に心配なところでもある。