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~熱風の果て~

観劇の記録

海のバッキャロー!!〜まごころ食堂編〜(Ask)@池袋シアターグリーンBOX IN BOX THEATER

演劇 演劇-2014年
【脚本・演出】菅野臣太朗

【出演】原田里佳子、平山佳延、田中稔彦、多岐川装子、吉田晃太郎、小峰めぐみ、堀まゆみ、苅羽悠、後藤健流、甲斐千尋、篠田力子、佐々木絵梨花、田中しげ美、石坂史朗、鈴木まさゆき
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バッキャローシリーズ第2弾である「まごころ食堂編」3部作の第1作と銘打たれた「海のバッキャロー」。第1弾は長野の酒蔵を舞台にやはり3部作で上演されたらしく、本作では、そちらからも何人かが出張してきていた。
佐渡がモデルの「瑠璃が島」の小さな食堂で女将を務めるは、原田さん演じる那美。かつて「冬椿」での彼女の演技に惚れこみ、埋もれてはいけない才能の持ち主と確信した己としては、実力を認められて、こうして外部舞台の主役に抜擢されたということは本当に嬉しい。最近は、ラジオのパーソナリティとしても活躍しているようだし、グループではリーダー代行を務めながら、個人としての活動の場も着実に広げている。この舞台では主題歌まで歌っているが、これが演技での声とはまた違って、本職の歌手が歌っているかのような、力強くも繊細な表現力に驚いた。
7月には「風のバッキャロー」、12月には「島のバッキャロー」と、まごころ食堂を舞台にした話が続いていくようなので、彼女の演技での成長をたどっていくことができそう。相変わらず台詞回しは淀みなく、声量は十分。演じながら感情移入をして涙に顔が歪むさまもいじらしい。何事にも全力でぶつかっていく原田さんではあるが、力を抜いた演技もできるようになれば、もっとよくなると思う。今後、彼女が演じる那美についても、もっと掘り下げて描かれていくことだろう。
島の中での人間関係と、外部から持ち込まれた関係が反応を起こして、最後には収束していく中で、親子や男女の愛情が語られる。一癖ある登場人物がそれぞれに一物を抱えているので、2時間の舞台では語るに余りある感もあったが、未回収の伏線は次作以降で回収されるようだ・・・と言っても、最後に原田さんから読み上げられた菅野さんの予告状によると、またまた新たな登場人物が加わって事件が勃発しそうなので、次作も忙しくなりそうだ。