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~熱風の果て~

観劇の記録

「パジャマドライブ」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チーム4(13期生)

【出演】岩立沙穂梅田綾乃岡田彩花岡田奈々北澤早紀小嶋真子込山榛香佐藤妃星篠崎彩奈高島祐利奈土保瑞希西野未姫橋本耀前田美月向井地美音茂木忍
こみはること込山榛香さんの15歳の誕生祝公演。誕生祝公演に入るのはずいぶん久しぶりのような気がして記録をさかのぼってみたら、この前は、ちょうど2年前のもっちぃ22歳の誕生祝公演だった。ということはもっちぃはもう24歳になるのか・・・
アイドル性の高さで同期やチーム4メンバーから可愛がられるこみはるは、分かりやすい「いちばん」がないのが悩みでもあるらしいが、そこをスタートにいちばん探しの旅に前向きに出ていくという姿勢が若々しく新鮮だった。「命の使い道」では怖いくらいに感情をこめるのがこみはる流ということで、かっと見開いて強烈な目力をアイドル性とは逆の方向に使ったときの迫力は、鬼気迫るものがある。
チーム4結成後もポジションチェンジが行われている「パジャマドライブ」公演。今日の公演では、そもそも初見のメンバーや、己が初めて見るポジションのメンバーが何人もいた。ユニットのキャスティングを、もし己が自由に決められるとすれば、今日のものに近くなるので、とても納まりがいいように感じた。
さっきーは、もぎちゃんと岡田ちゃんを従えて、「純情主義」でセンターデビュー。「パジャマドライブ」の退場時にわずかに踊る姿を見ながら、いつかさっきーにやってほしいと思っていたユニットだ。前半は緊張していたのか、表情が固く、動きも丁寧すぎるくらいで、彼女の長所が思うようには出ていなかったが、曲の後半はセンターポジションを楽しみながら、余裕を持ってできていた。なぁちゃんは、髪の毛でも表現するために、髪は絶対に結ばないという信念を持っているというが、「デジャビュ」で、髪を振り乱していたさっきーの姿を思い出すと、「純情主義」に出演するときには、彼女にもそうしてほしいと思う。この曲では、高速ターンで髪が遅れるように舞って、それから顔にかかるくらいがいい。ライバルを押しのけてといった考えは持っていないさっきーも、センターからの新しい景色を見たことで、より欲が出てくれば。ユニットでは「パジャマドライブ」に出演する方が最近はむしろレアらしいが、「ジャンヌ」はまだ1回も見たことがないので、それも一度は生で見てみたい。
もぎちゃんと岡田ちゃんがバックにいると、見た目のバランスもちょうどいい。岡田ちゃんは「ジャンヌ」よりも「純情主義」の方が、彼女のクールな面や綺麗なダンスを生かすことができる。髪形も、整った顔貌を引き立たせる、今日のようなゴージャスな感じの方が似合う。今日もまた随所に変態ぶりを発揮していたもぎちゃんは、「白いシャツ」では、さっきーに抱きついてそのまま引きずっていくという荒業を見せてくれた。さっきーはステージ上を駆けて逃げ出したりしていたが、モギハラはどこまでだったら許されるんだろう。
さっほーは美香ちぃポジションで「てもでも」に出演。B3当時に応援していた人のポジションをさっほーが演じることには、因縁を感じる。メンバーによって様々な表現方法がある「てもでも」。萌乃たんやなっきー、前期ゆきりんのように感情を表に出すやり方、なぁちゃんや後期ゆきりんのように眼差し以外は感情を裡に秘めるやり方、美香ちぃやとみまゆにように何かに耐え、打ち勝とうとする無機質な力強さを表現するやり方もある。さっほーの「てもでも」は、ふわふわと漂うような感覚で、表情にも時折笑みが漏れる。上記のような、己がこれまで見てきた表現に当てはまってこないので戸惑ってしまったというのが正直なところで、確かにあるはずの彼女の表現の意図を十分に汲み取ることができなかった。なぁちゃんの表現との相性もどうなのかと思ったが、ラストの腕をクロスするところは、背筋も腕もぴんと伸びて、芸術的な美しさがあった。
今月は、新たにみきちゃんとなぁちゃんのモバメを購読しはじめた。無邪気な内容なのかと思いきや、公演があった日には、二人とも劇場パフォーマンスでどんなところを工夫したとか、どこがどうしてだめだったとか、詳細な反省と分析を行っていて、想像を超える意識の高さにびっくりした。モバメを購読するのも、劇場パフォーマンスで魅せられたからだが、これだけ研究熱心にやっているのであれば、さもありなん。センターや推されというだけで警戒感を抱きがちな己の悪い癖も白旗をあげる。アイドル性だけが評価されるような今のAKBにあって、将来を担う世代からただのアイドルで終わらないようなメンバーが頭角を現してくるというのは心強い。彼女たちに限らず、パジャマドライブの中盤曲は、研究生やチーム4のメンバーにとっては、難しくもあり、格好の研究材料にもなっている。
みきちゃんは、「キス損」でこみはるの名前を叫び忘れるという失敗をしてしまったが、それ以外にも反省点があった様子。しかし、下半身が重たいと思って上半身でカバーすることを意識・・・とか、コメントがまるでマー君だ。髪形がお揃いのように見えた二人は、みきちゃんがおだんご一つで、こじまこがおだんご二つと、微妙に違っていたらしい。この髪形は、すっきりとするし、表情がよく見えるし、より丸顔っぽくもなるので、己のお気に入りでもある。
さっほーが新たなポジションを習得したことで、ポジションがかぶっていたみーおんこと向井地さんと初遭遇。150センチにも満たない身長と、きらきらした目は、劇場で一度見たら、誰でもすぐに覚えられる個性。何をやってもこれぞアイドルという感じなので、前半曲や「天使のしっぽ」との相性は抜群。一方、中盤曲ではそれが仇となっているのか、殻を破れていないという印象も受ける。彼女の芸歴を考えれば、まだ遠慮して見せていない部分があるはずと思ってしまう。もう一人の初遭遇メンバー、中学1年生のきーちゃんこと佐藤さんは、まだ掘り出されたばかりの原石。その輝きを確かめるためには、少なくとも年単位の時間は必要かもしれない。