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~熱風の果て~

観劇の記録

応!〜吠えろ!叫べ!打ち砕け!すべての軛を引きちぎれ!〜(A☆ct Stage)@築地ブディストホール

演劇 演劇-2013年
【脚本・演出】麻草郁

【出演】米沢瑠美、遥奈瞳、北代高士、北山亜莉沙、村上耕平、冨田樹梨亜持田千妃来、渡辺ありさ、桜田麻乃、山崎隆太朗、田中瞳佳、田邊和輝、夢乃菜摘、北久保尚樹、芝崎めぐ、岩橋光理、竹見采華、荒木美紅、宮本晃行、鳩山来留夫畑山亜梨紗
A☆ct Stageの第3作は、これまでのおとぎ話ベースの世界観から脱して、人間と人外の境界が曖昧な世界がベースとなっていた。もう少し動ける男性陣を増やして、迫力のあるアクションシーンが見られてもよかった気はする。遥奈さん演じる「持衰」の自己犠牲の精神が暖かく煌くラストシーンへの持って行き方は、駆け足で雑な感じはあったにせよ、前作よりは説得力があった。遥奈さんは、第1作の白狐さまほどの強烈なインパクトはなかったが、少年役も違和感なくこなせる。
前作の出来を思えば、次があっても見に行くかどうか微妙かと考えていたが、出演者の顔ぶれを見て変心。特に、最終日のゲストとしてありりんの名前が唐突に出てきたのにはびっくりした。4年前にAKBを去って以来、「つんつべ」に素人として出演し、メイリを足蹴にしていったことはあったが、今回は、栞菜さんと同事務所のBlue Roseに所属して、本格的な芸能活動再開となる。舞台での演技は初で、元宝塚の遥奈さんとの会話が主なので、声の出や台詞回しは経験不足を感じさせるものだったが、感情が入って涙を溢れさせての熱演には、遥奈さんも「いい女優さんになれる」と賞賛を惜しまなかった。彼女の魅力である太ももの肉感は健在で、男の子キャラで短パン姿だったのも嬉しく思ってしまった。空白の4年間を挟んでの22歳での再登場は、楽な道ではないとは思うが、次の出演舞台も気にかけている。
昨年はつか系劇団の研究生として活動していたうさぴょんこと渡辺ありささんは、劇団員として生きるよりも、将来の資格取得に直結する大学進学の道を選択。演劇ヲタである彼女であっても、劇団員一本でという考えには至らず、悩みながらも冷静に将来を展望した。これがAKBメンバーであれば、舞台女優としての覚悟を決めることは容易には望むべくもないだろう。これまでのコミカル路線とは一転して、不思議な感性を持つ冷静な役柄だったが、落ち着いた声色による演技にも安定感があった。