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~熱風の果て~

観劇の記録

「僕の太陽」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チーム4(13期生)

【出演】相笠萌岩立沙穂梅田綾乃大森美優岡田彩花岡田奈々北澤早紀小嶋真子佐々木優佳里篠崎彩奈高島祐利奈西野未姫橋本耀前田美月村山彩希茂木忍
残すところ今日を入れてあと2日となった、研究生「僕の太陽」公演。はじめて見たときには、チームワークにも表現力にも不満で、先行きが不安だったが、ほぼ完成形に到達しての千秋楽であれば惜しくない。研究生たちの成長力には目を細めて拍手を送りたくなる。本人たちの希望はどうあれ、今のチーム制の欠員を埋めるような形での昇格には懐疑的にならざるを得ない中、今の研究生公演の枠組みが大きく変わることなく、次のステージに移行するのも好ましい。劇場に顔を出せる「研究生支配人」の就任が、これまでの非道なシステムを改めることになるかもしれないと期待している。
1日早く、今日の公演が「僕の太陽」千秋楽となるメンバーが3人。中でもぴっかりんは「夕陽を見ているか」から涙を見せ、アンコールでもそれが止まることがなかった。涙をこらえるとほっぺたが膨らみ、丸顔がより強調されるところも愛らしい。14期生にとっては、デビュー公演のセットリストでもあるので、思い入れは13期生よりも強いだろう。
ゆかるんは200回目の公演出演とか。テンションはこの間の公演よりも抑えめだったが、幸せを噛み締めながら演じていた。いつも泣きそうに見えてしまうゆかるんは、アンコールでは本当に涙ぐんでいるようにも見えたが、流れ落ちるのは何とかこらえていた。先を見据えるゆかるんは、輝くのはまだ先という思いもあるのだろう。そういえば、200MVPの撮影特典は結局使わなかったな。100MVPも入場にしか使っていないので、長らく更新が止まっている劇場のMVPボードに名前が載ることもない。
「ヒグラシノコイ」は、初めて白さっきーを見ることができた。素朴な女の子には当然のように似合う。さっきーは、「ジェットコースター」でのキレのある動きとは一転して、「ヒグラシ」では、余韻を残すような振り。ワンフレーズごとにステージからフェイドアウトしていくような表現がこの曲にはまる。人見知りで自分を下に置きたくなるという控えめなさっきーが輝けるのも、劇場という場所の魅力だ。
色っぽい雰囲気といえば、研究生の中ではやはりあやなん。今日、いちばんテンション高く演じていたのがあやなん。本人も、色気を生かす路線への意欲はあるようなのだが、今のところまだ突き抜けるところまではいけていない。アイドル路線でも十分に華はあるが、そこに別の色が加わってくれば、今よりももっと目立つ存在になれると思う。
「ゆいりーのハンバーグなくなっちゃった事件」の犯人である岡田ちゃんは、「私は美人だから」、「綺麗の天才」と、自己紹介MCでナルシストと化していたが、どうみても事実なので、あまり冗談にも聞こえず、メンバーや会場もやや微妙な反応だった。そんな自信がパフォーマンスにも現れていて、堂々とステージに君臨していた。まだムラも多いが、末恐ろしい才能の片鱗が思った以上に早く顕在化しつつある。HKTになつみかんがいれば、AKBには岡田ちゃんがいる。
岡田ちゃんと並んで美的成長力がありそうなメンバーであるうめたんは、パフォーマンス面では、少し差がついてしまった。テンションマックスでもテンションが低く見えてしまうのは、喋り方だけではなく、曲中の表情も原因のひとつ。美的成長は順調に見えるので、次のステージでは本格化に期待したい。
ゆいりーの「defense」も初めて見た。この曲にしては、少し振りが忙しない感じだったかな。表現も瞼の内側に限られていて、隣で演じるもえちゃんが八の字眉で悩ましげなのにと比べると、まだ完成途上といった印象だった。熱いハートと青春の悩みを心に抱え、危うさすら見せる彼女は、研究生の「転がる石」。その熱さがチームに向けられていけば、より一層研究生公演はまとまっていけそうな気がする。
一部の後輩から「怖い人」と誤解されていたというみゆぽんは、年下ということもあって、後輩に遠慮をしていたのだとか。その性格は今もあまり変わっていないが、パフォーマンス面やステージの存在感では、一歩抜きん出た存在にまで成長した。今のチームへの昇格は必ずしも望ましいものではなくても、研究生公演で頑張った12期生たちの努力は、どこかで報われてほしいものだ。
千秋楽が近い段階で初披露だった、さっほーの「defense」を一度も見ることができなかったのは残念。研究熱心で、大人っぽさや色っぽさも出てきたさっほーが、次のセットリストでどういう姿を見せてくれるのかというのも楽しみだ。アンコール後の「掌が語ること」は、さっほーがセンターポジションだった。この曲を歌う研究生たちの表情を見ると、3.11だけでなく、いろいろな想いを溢れさせる力を持った曲であるということが分かる。