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~熱風の果て~

観劇の記録

「僕の太陽」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チーム4(13期生)

【出演】相笠萌岩立沙穂梅田綾乃大森美優岡田彩花岡田奈々北澤早紀小嶋真子篠崎彩奈高島祐利奈西野未姫橋本耀平田梨奈前田美月村山彩希茂木忍
1月末以来激動の時を迎えた研究生公演。メディアを賑わすようなAKBの本流で起きる出来事に対してはほとんど感応する力を失った己は、原因となった行為に対しては何も感じるところはなかったが、その後の経読まぬ尼となった1期生の研究生入りに対しては大いに不安を感じ、割り切れない思いを抱いた。それからいくばくもない現時点で、彼女が出演する公演と出演しない公演のどちらかを選べと言われたなら後者。そして、激動以来はじめての劇場への入場はそちらだった。もっとも、見たら見たで、己のこれまでの傾向からして「みぃちゃんがんばれぇ」とか言ってしまうのかもしれないけど。
今日の序盤4曲は、躍動するメンバーたちの勢いに圧倒された。中でもひときわ気合が入っていたのが、ゆーりん。理由があってのことと思いながら見ていたが、彼女が仕切りを務める夕陽前MCでのお題が「最近泣いた出来事」。おそらくゆーりんがそれを話すために提案したお題で、最後にやはり萌乃たんの卒業の件。尊敬する先輩の卒業の話をする彼女の目は、明るさの中にも涙の翳が浮かんでいた。
劇場公演に強い思いとこだわりを持ち続け、公演に対しては厳しい姿勢を貫いた萌乃たん。彼女が出演する公演では、硬軟織り交ぜた表現力と気持ちの強さに必ずや長い時間目を奪われ、酔わされた。K6「RESET」公演では、十八番といえる「毒蜘蛛」〜「オケラ」だけでなく、どの曲を思い出しても彼女の姿が浮かんでくる。K6では、優子たむ以上に萌乃たんのことを見ていた気がする。握手会で思わず「萌乃ちゃんはAKBのど真ん中にいないといけない」とUZAく力説して困らせてしまったこともあったが、その思いは今も変わらない。実現されなかったことと、彼女に近づくほどの後継者が現れないままの卒業となってしまったことには心残りがある。
研究生は皆、先輩から目をかけられるのが嬉しいようで、誰から好きと言ってもらったという話で盛り上がっていた。そりゃあ名前ぐらい知っているだろうとも思ってしまうのだが、昨今のメンバーインフレからすると真面目な話になってしまうのか。己も顔と名前が一致するのは、AKBグループのメンバーのうち半分くらいかもしれないし。岡田ちゃんは、松井珠さんとたくさん話して抱きつく許可をもらったと、彼女独特のハイテンション化した喋り方で嬉しそうに語っていた。今日の岡田ちゃんは、曲中ではこの間と比べるとややテンションが低かった気がした。それでも以前と比べると十分ソフト路線。
仲良く不完全なお化粧のまま出てきてしまったという、のろりんず。むしろいつもより可愛らしく見えたけど、マスカラを付け忘れたことに心の中で涙したというさっほーには、こだわりがあるのだろう。さっほーも前半からいつも以上にステップ幅を大きくとって、表情の変化も前と見違えるほど豊かになっていた。まだめーたんのレベルには遠く及ばないとはいえ、後半戦では色気が感じられるようになった。マイクを飛ばしてしまったというのは動揺だったのか。マイクを神聖視する夏先生がいたら大目玉を食らうところだ。
さっきーは、明るい曲で口を半ばまで開いた笑顔と、ユニットなどでの口をまっすぐに結んでの真剣な表情との落差がいい。初めて彼女のことを見た昨年の「RESET」公演で、楽屋でいつも一人ぼっちという話をしていた頃と比べると本当に成長した。萌乃たんの後を継げるメンバーとして己が密かに期待しているのが、実はさっきーなのだ。
「竹内先輩」では笑顔を貫くメンバーが多い中、寂しげな表情を織り交ぜてくるみゆぽんが目を引く。他のメンバーも幸福感と寂寥感の両方を表現できるようになるといいんだけど。先日の節分ラジオドラマ、さっほーやゆかるんが初々しさあふれる演技だったのに対し、みゆぽんは一人レベルの違う演技をしていたことも思い出す。「夕陽を見ているか」前の曲紹介も、彼女がやると情感がぐっと増す。
「ヒグラシノコイ」の黒担当はひらりー。彼女が演じるのを見るのはおそらく初めて。注射MCなどで元気な声を響かせるイメージが強い彼女だが、曲中では抑えた「静」の表現もできるということに、改めて目を瞠らせる「ヒグラシノコイ」だった。
14期生は、引き続き先輩研究生との垣根を低くする活動中。まだ呼び捨てが徹底されていないことに、ひらりーや岡田ちゃんは不満げだったが、今後、15期生が入ってきてもこの流れが続いていってほしい。今の研究生公演は、メンバーどうしの関係がほどよい緊張感と近さを保っていて、曲中のパフォーマンスも含めて、良質のエンターテイメントとして完成されつつある。
小嶋さんと岡田さんはお互いをライバル認定。こういうことを公言できるというのも心強い。13期生はその辺りはまだ弱いかな。もえちゃんなんかは、身近にライバルがいた方が絶対にいいタイプだと思うが、りょーちゃんの昇格以後、彼女のカウンターパートになるような存在は今のところ見当たらない。