~熱風の果て~

観劇の記録

「僕の太陽」公演@AKB48劇場

【出演】相笠萌岩立沙穂内山奈月梅田綾乃大森美優岡田彩花岡田奈々北澤早紀佐々木優佳里篠崎彩奈高島祐利奈西野未姫橋本耀平田梨奈前田美月茂木忍
約3週間ぶりとなる「僕の太陽」公演の観劇。出演メンバーが全く同じかと思っていたら、ゆいりーがお休みで、内山さんと初遭遇だった。
その内山さん、イメージ的にはしーちゃんとはるごんをミックスしたような感じで、声もどことなくしーちゃんに似ているような。お笑いキャラかどうかは分からないけど。どんな曲でも笑顔が覗く癖があって、「ヒグラシノコイ」でそれが出てしまうと曲の世界観が壊れてしまう。申し訳ないと思いつつも、今日はずっと白ゆかるんのことを見ていた。ゆかるんにこれほどはまる曲というのもAKBでは珍しい。
出演メンバーがほぼ同じでも、ポジションは入れ替わりもあったよう。岡田ちゃんのルックスを見ると、センターに置きたくなるのはよく分かる。あとはそこにどれだけ実をつけていけるか。いくつものポジションを覚えることを競わされているようにも見える研究生たちだが、AKBの台所事情を考える立場にない己としては、数よりも、地に足を着けて表現の深化を優先できる環境を確保してほしいという思いがある。
MCは全員が発言することは大事でも、お題に順番に答えることを優先してしまうと、話を広げることに臆病になって流れがつくれなくなってしまう。前回はそんな不満もあったが、今日は次々と横から話に加わって流れに乗って広げていくようなところも見られた。物怖じしないタイプが揃った14期生の勢いも効果的。注射大好きな前田さんの大物感には無限の広がりが感じられる。注射大嫌いなひらりーは、無理に仕切り役に納まるよりも、やはり端っこから周囲にハラハラされながら突っ込んでくるべき人。「ちゃぷちゃぷ」が関西弁で、大阪の人はあまねく使うと思い込んでいた・・・というくだりが今日のMCではいちばん面白かった。
ひらりーが演じる「愛しさのdefense」は曲名とうらはらにオフェンシブ。この曲ではぴかりんこと橋本さんも負けずにオフェンシブに頑張るので、ひまわり組当時の流れるような感じというよりは弾むような感じになる。正解もないと思うので、こういう積極的な違いが見られるのも面白い。
12期生の中で、あまり目立つ存在ではなく、これまでは「ロマンスかくれんぼ」での儚さといじらしさのイメージが突出していたみゆぽんだが、ここに来てだんだんと存在感を増してきている。身体が丸っこく成長して立ち姿が女性らしく綺麗になったし、自信を持って前を向けるようになったのか、目を中心に表情も圧倒的に明るくなった。
研究生公演ではいつも目につくさっきーのことは、今日も長い時間自然と追っていた。時に乱れた髪を無造作に顔に絡めながら大きく踊る。おっとりのろりんな素朴な女の子、という普段のイメージを強く持っているほど、その魅力は大きく映る。常に他のメンバーとのアイコンタクトを求めるような彼女の視線。それが交わるとおどけたような表情を見せるところも可愛らしい。
メンバーにフライングさっほーされただけでなく、「早い!」というお約束の突っ込みまでメンバーに奪われてしまったさっほー。こういう遊びが出てきたのもいい傾向。最近、公演に対して課題を多く感じて、向上心をもって取り組んでいる様子が伝わってきているのが心強い。「竹内先輩」では、フレーズに合わせて表情を曲中に180度変えるあたりには驚かされた。「デジャビュ」から「そんなこんなわけで」も、無表情に見えてしまったこの間の公演と比べると、いろいろな表情を見せてくれたが、まだまだ使われていない表情筋はあるはず・・・。アイドルということを忘れたような表現も見せてほしい。