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~熱風の果て~

観劇の記録

「僕の太陽」公演@AKB48劇場

AKB48 AKB48-チーム4(13期生)

【出演】相笠萌岩立沙穂梅田綾乃大森美優岡田彩花岡田奈々北澤早紀佐々木優佳里篠崎彩奈高島祐利奈西野未姫橋本耀平田梨奈前田美月村山彩希茂木忍
AKB公演としては、8月以来の入場となった劇場公演。研究生公演のセットリストが「RESET」から「僕の太陽」に変わってからはようやく初入場となった。さっほーへの手紙を書いてから劇場に行くと、購入列の作り方が変わっていたり、リストバンドが廃止になったりといった変化があった。
「僕の太陽」公演自体は、3月に見たチーム4主体のものが直近。もっともそのときはラスト入場となり、余りよく見えなかったので、気分的には5年前のひまわり組公演以来といった方が近かった。
新たに12期、13期の昇格者を見送って、14期を迎え入れた研究生たち。これまでに2回見た研究生公演と比べると、勢いや一体感が薄いように感じられたのは何故だろう。
「RESET」というAKB随一の良質のセットリストから、「僕の太陽」というつぎはぎものへの変更はもちろん大きい。「僕の太陽」は、アイドル路線をひと通りやり終えた、経験と年齢を重ねたメンバーのために作られたものであって、本来はフレッシュなメンバーが演じるのには向いていない。チーム4に与えたことも正解だったとは思えない。個人的な好みの問題もあるが、「RESET」との落差を感じた。
MCパートでは、メンバーの入れ替わりも大きい。己が見た研究生「RESET」公演では、10期のまりんちゃんであったり、13期の薫きゅんであったり、MCを盛り上げながら仕切れる人がいたが、今日は仕切り役が不在。MCの広がりが単発に終わってしまっていた。薫きゅんは、退団していなかったとしても研究生公演は卒業していた人なので、いずれにしてもこのメンバーで回していかなければいけない。先輩という意味では12期生だが、3人とも年齢や性格の面から仕切り役に向いているわけではない。13期生の中からも、リーダーシップを取る人は現れてこない。年齢でいえばさっほーに期待したいところだが、そういう役回りを進んで引き受けるような余裕も今の段階ではまだないだろう。
停滞感も感じてしまう中、4人の14期生たちは生き生きとしていた。MCでも物怖じせずに積極的に発言したり、先輩に絡んだりしていたし、曲中の表情も経験の少なさを感じさせない。小柄な身体と髪型が大島りょーちゃんを彷彿とさせる橋本さんは、「愛しさのdefense」でしっかりと悩める表情をつくっていた。表情ということでは、西野さんは既にこのメンバーの中では曲に合わせた表現が、最もできているようにさえ見えた。
「僕の太陽」公演の最大の弱みといえるのが、「そんなこんなわけで」から「デジャビュ」の流れ。「そんなこんなわけで」は、特に色気が求められる曲で、憎みたくなりつつも引き寄せられずにはいられないような官能的な表情を出すのが己が求める表現。しかし、今日のメンバーは見事なまでに全員が無表情で固まってしまっていた。誘いかけるような微笑みを忍ばせるだけでだいぶ違うと思うんだけどね。ともーみに似た小悪魔的雰囲気も持つあやなんあたりには特に期待したいな。
この流れでは「Lay Down」も期待薄かな、と思いながらアンコールの幕開けを迎えてみたら、こちらは曲への没入が感じられた。いたるところで「片思いFinally」的な危険な遊びに興じる姿が見られた。こういう曲になると、「嵐の夜には」でもスケールの大きなパフォーマンスを披露していたひらりーの面目躍如。
ユニット曲もいまひとつの印象がある「僕の太陽」公演で、核となるのが「ヒグラシノコイ」。ひまわり組当時は、有華にたかみな、でぐっちゃんにおーいぇ、と歌唱力のあるメンバーをあてていた曲。特に、たかみなと有華の共演は、結果的に思ったような相乗効果は得られなかったにしても、ひまわり組ならではの贅沢な組合せだった。今日は、黒がゆかるんで白がゆいりー。キャスティングとして歌唱力を重視するやり方もあれば、今日の二人のように、曲の世界観に合った儚げな雰囲気をかもし出せるメンバーをあてるやり方もある。ゆいりーの持つ儚さというのは、「ヒグラシノコイ」を見るまで気がつかなかった部分だった。
序盤曲でなぜか14期生だと思い込んで見てしまったのがゆーりん。Google+やモバメで顔はよく知っているはずなのに。顔を隠し気味にしてしまう髪型と、顔を隠すようなマイクの持ち方が、せっかくの愛嬌のある表情を覆ってしまうからだろうか。香菜にも通じるような熱さ(当然誉め言葉)を持った彼女には、研究生を引っ張っていく力も十分あると思うので、これからも期待して見ていきたい。
9月以来、写真会と握手会で何回か会ってきたさっほーは、握手会でではないようだが、「存在感がない」と言われたのが、最近泣いた出来事だったとか。彼女の場合は、明るい曲での眩い笑顔と比べると、大人っぽさや苦しみを表現するのが苦手という印象がある。MCでは、黙っているとなぜか眠たそうに見えてしまうので、喋らないときにも表情で大きく反応した方がよいのではないかと思った。さっほーのピンポイントでの客席狙い撃ちはかなり強力。初めて劇場に行ってあれを喰らったら・・・インパクトは大きいだろうな。
研究生公演のパフォーマンスで、己がいちばん好きなさっきー。とにかく瞳がキラキラ輝いていて、ステージに立てることが本当に嬉しいんだなということが伝わってくる。ステップも軽やかなだけでなく、足を踏めば特別な音が響いてくるような、彼女にしか出せない何かがあるように思う。喧嘩することがないという平和な彼女だが、かわいい毒舌もしっかり健在だった。
勝手に「表情を変えずに強烈な拳をお見舞いできるような」という長ったらしい形容を付けてしまいたくなる岡田ちゃん。彼女の性格は可愛らしいのだが、目や口の動きの小ささを生かした凄みのある表現を磨くのも面白いのではないかと思う。「制服レジスタンス」なんて、彼女が演じると、意識的ではないかもしれないが、背筋が寒くなるような迫力があったものだ。MCでの、テンションが上がりやすいところなんかもキャラクターとしては面白いと思う。
「RESET」公演では、りょーちゃんと並んでセンターを張っていたもえちゃんは、触角がなくなったことで、表情がよく見えるようになった。ダンスもだいぶ洗練されてきた感じがする。「僕の太陽」公演は、「RESET」と比べるとダンスの見せ場はかなり少ないが、パフォーマンスの面でステージを引っ張るという点では、やはり彼女がいちばんだろう。
「Lay Down」の歌いだしは茂木ちゃんで、ここでもやっぱり才加ポジ。彼女の変顔、変態、モギハラキャラが生かされれば、いくらでも化けそうに思うけど、まだまだ遠慮しすぎで思い悩むところも多い彼女。どこかで殻を破ってほしいという思いがある。
「僕の太陽」が終わって、無言ではけるメンバーたち。ダブルアンコールの後に制服風衣装で現れたので、カップリングの研究生曲をやるのかと思ったら、演じられたのはやはり新曲の「UZA」。CDは届いてはいたが、実際に聴くのは今日の公演が全くのはじめて。最近注目のアイドルといえば、HKT48宮脇咲良たんと、チームしゃちほこのマリッジブルー咲良菜緒たん、というわけで、「UZA」同日に発売されたチームしゃちほこの「ザ・スターダストボウリング」の方をヘビロテしてしまっていたのだ。そういえば、今日の公演MCで、家具屋になりたいとか、携帯ショップの店員がいいとか、文房具屋がいいとかいう話が出てきたので、パン屋になりたいから「パン屋」というニックネームを持つに至ったという咲良菜緒たんのことを思い出してしまった。
「UZA」は、劇場では歌詞が全く聞き取れなかった。なるほど、評判どおりダンスは迫力がある。しかし、劇場のステージで演じるよりは、広いスタジオやコンサート会場を想定した曲だと思うので、何となく違和感を感じた。