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~熱風の果て~

観劇の記録

ひまわりのソラネ(Flying Trip)@シアターグリーン BIG TREE THEATER

【脚本・演出】春間伸一

【出演】フォンチー黒田有彩木本夕貴福田朱子穐田和恵倉田瑠夏三浦萌船岡咲後上翔太、関幸治、小野友広
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Flying Trip第5作は、5作品に皆勤のフォンさんとくろありさんがダブル主演。同じく皆勤の内田さんは今回はゲスト出演に回った。ある程度はメンバーを固定しつつ、新しい顔も入れていくキャスティングは舞台の安定感へとつながっている。
厳しいという声は全く聞かれず、誰もが優しいと評する、脚本・演出の春間さん。それでいて、アイドルキャストの舞台らしからぬ重厚な作品を、キャストの多くが涙を流すような充実感と共に送り出していくのだから尊敬に値する。派手な演出はなく、正攻法でありながら、退屈に感じさせることもなく、静かで暖かな感動を呼ぶ。キャストありきではないこのプロジェクトは貴重な存在だと思う。そういえば、今回は、千秋楽に春間さんが舞台上に引っ張り出されるということはなかった。
この1か月で主演を務めるのが2作品目となるフォンさんは、やはり制服姿よりは落ち着いた服装の方が似合う。悩みと芯の強さの両方を表現できる彼女には、もはや貫禄すら漂う。くろありさんは、どんな役にも対応できる透明感が魅力だが、今回は役づくりに苦労したことを挨拶で告白していた。このプロジェクトで成長し、一般への知名度も上げてきている彼女に対しては、ここを卒業する時期も近いかもしれないという思いもあれば、また、Flying Trip公演での演技を見たいという思いも感じる。
一度も生で見ることなく終わったSDN。しかし、舞台作品での活躍を目にする機会は増えてきている。穐田さんは、初舞台でも舞台に立てば関係ないのだから初舞台と思われないような演技をすることを心がけたと語っていた。結果から言えば、台詞回しには初舞台の拙さが表れていたが、その心意気が頼もしい。同じく初舞台という福田さんは、メインキャストの一人として、心に鎧をまとったクールな役を好演。完成された雰囲気の持ち主で、AKBで言えば梅ちゃんに近い感じがした。今後も活躍の場が広がっていきそう。木本さんは、前作のときはキャストと全然仲良くなれなかったと告白していた。今回は、男性陣とも隔てなく打ち解けて、舞台上の役と同じようにムードメーカーとなっていた。