~熱風の果て~

観劇の記録

ポチッとな-Switching On Summer-(にほんのうた実行委員会)@相鉄本多劇場

【作・演出】白柳力

【出演】村上幸平、郷本直也、東亜優柚月美穂、伊勢大貴、早乙女じょうじ、寺山武志、小林豊、伊藤桃、愛萌、加藤茜、渡辺ありさ、前田峻輔、釜野真希、西岡大輔、吉田拓郎
1年ぶり3回目の再演となった「ポチッとな」。今年は、去年と比べると客層がイケパラ舞台。また、去年がチャリティー公演で特別ということだったのか今年はチケットは1000円値上げされて、漫画風のパンフレットも付いてこない。さらにアイドルイケパラ系舞台でおなじみの前列プレミア方式となっていた。
主役の岸利徹役は、去年の良太郎くんより10歳以上年上の村上さん。教師役の郷本さんより年上とか。サガミ郷本さんが実年齢の割に見た目の貫禄がありすぎというのもある。主役の岸利徹、相手役の遠山明日香の出番が少ないのは去年と同じ。ストーリーに新たな要素が加わったわけではないので、安心してドタバタ劇を堪能することができた。ただ、2001年の場で村木拓造が岸利徹を失敗させる役割として具体的に何をしたという部分をきちんと見られなかったのは、結末を知った上での見方としては迂闊だった。千秋楽挨拶では、昨年と同じ馬鹿正直なサッカー部後輩役を演じていた小林豊くんが号泣している姿が印象的だった。
去年のこの舞台でのツンツン副会長役で気にかかる存在となったうさぴょんは、なっつみぃが演じていた矢沢愛美役で出演。持ち前の抑揚のある台詞回しと怪しげな笑いで存在感を発揮していた。2011年の「ポチッとな」以降、「幸福レコード」への出演、バクステキャストを経て、北区AKT STAGE研究生と、役者への道を本格的に歩み始めたうさぴょん。バクステキャストに名を連ねたときには、バイトアイドルで終わってしまうのかと勿体なく感じたが、彼女はしっかりと自分の進むべき道を見据えていた。今後も、彼女の舞台での活躍を見守ることができそうだ。既に彼女のサイン入りパンフレットが売り切れていたのが残念。