~熱風の果て~

観劇の記録

岩佐美咲「無人駅」リリースイベント@モラージュ柏

わさみんのデビューイベントファーストシーズンの千秋楽。TX開通前には柏駅柏の葉スタジアム行きのシャトルバスが大渋滞に巻き込まれた思い出しかない国道を通って、柏駅で借りた自転車を駆ること10分ほどでモラージュに到着。
小岩でジャンボさんが「狭い」と言っていたとおり、モラージュ菖蒲よりも小じんまりとしており、あまりイベントスペースらしくない一角がステージ。吹き抜けは2階までしかなく、エスカレーターからも離れていたので、通りすがりの人へのアピールは菖蒲よりは難しかった。
1回目のステージでは、「無人駅」→「ヘビロテ」→「帰郷」→「無人駅」。2回目は「無人駅」→「瀬戸の花嫁」→「ヘビロテ」→「無人駅」→「帰郷」。わさみん自身、よく買い物に来るというモラージュ柏でのイベントは故郷に錦。「帰郷」は柏市の風景には合わないながらも、テーマ的にはぴったりの曲だった。2回目は、千秋楽らしく、ジャンボさんの粋な計らいによる「アンコール」で歌われた。
わさみんの声の調子はイマイチ。「無人駅」や「ヘビロテ」での低音での声の伸びは唸らせるだけのものはあるが、高音部ではほとんどの曲で声が裏返ってしまうところは、実力的にまだまだ。「瀬戸の花嫁」で弟の存在を忘れてしまったのも失態だった。千秋楽らしく、完成形を聴きたかったが、成長の証は次のシーズンまでお預けとなった。トークはゆるく、歌はビシッと、切り替えができる実力が伴えば更に魅力が増すと思う。
握手会ではAKB時代から回数的には重なっているので、わさみんもすっかりリラックスした応対に。そのかわり、愚直なまでに何事にも気合を入れて頑張る意気込みが、握手しながらの会話の中から読み取りにくくなってしまうのはややもどかしい。
翼をください」は上手く歌えないから歌いたくないと、アンコールでのリクエストを拒否!今日の調子だと声が裏返るのは目に見えていたので、歌わなかったのは正解だと思うけど、普通の歌手だったらもっと格好つけるところだよなぁ。こういう言葉を何のためらいもなく発することができるのが、飾り気なしなわさみんの真髄でもある。
翼をください」といえば、赤い鳥。BOXを買う程度には赤い鳥を聴きこんでいる己としては、わさみんにいつか山本潤子さんばりの歌唱を披露してほしい。「無人駅」イベントも、これで完全に終了でもない雰囲気だったし、次に期待。
ちなみに、「翼をください」の中でいちばん好きなのが、村上秀一大村憲司の両氏がメンバーとして加わっていた時代のロックバージョンとでも言うべきものだ。