読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

~熱風の果て~

観劇の記録

「目撃者」公演

【出演】倉持明日香岩佐美咲松原夏海仲俣汐里仲谷明香小嶋菜月片山陽加竹内美宥仲川遥香阿部マリア中田ちさと高城亜樹前田亜美伊豆田莉奈大家志津香多田愛佳
去年のさっしー誕生祝公演以来の参加となった今日の「目撃者」公演は、もっちぃ22歳の誕生祝公演。省エネ版「目撃者」は初めてだし、わさみんとハイタッチするのも初めて。「目撃者」公演に関しては、この空白の期間は、実感よりも実際の方が大きく感じられる。
最近の劇場公演には、同じセットリストが延々と演じられ、チーム制でもなく、自己目的化されて久しいという、大した根拠もなくネガティブな印象も持っていたが、今日の出演メンバーのパフォーマンスを見て反省。成長を感じさせるメンバーが多く、今日の公演もこれまで己が見た「目撃者」公演の中ではいちばん質が高かったように感じられた。
主役となるべきもっちぃは、体調不良で前半4曲を欠場。本人もすごく悔しそうにしていたが、その分、ユニットの2曲出演を含めて後半戦を気力で挽回。体調の悪さを感じさせないパフォーマンスだったし、劇場の雰囲気も彼女の気力を後押ししていた。誕生祝の挨拶で、ファンのことを「優しくて私にはもったいないくらい」と語るもっちぃ。お世辞や嘘のない彼女からこういうことを言われるファンも幸せだ。それも彼女の人柄があってこそのことだと思う。
「シアターの女神」公演とそれほど間を置かずに見てみると、やっぱり曲やセットリストとメンバーの相性があるんだなと思う。己が最近見た3つの公演でいずれも前座で登場した大森さんは、「ロマンスかくれんぼ」とこれ以上ないだろうというくらいの親和性を見せていたのに、今日の「ミニスカートの妖精」では、他の2人に分があった。田野さんの「破顔」系の笑顔はいいね。助っ人メンバーで言えば、なっつんとみゆみゆが対照的。なっつんの愛嬌あふれる笑顔は「シアターの女神」公演と、みゆみゆの時に眉間に皺を寄せるくらいの真剣な表情と全身を使った表現力は「目撃者」公演との相性がいい。
「目撃者」の前半では、完全になっつんをわさみんと思ってしまった。今日のなっつんは、わさみんもよくやっていたたかみなヘアだったし。2人が持つ細く涼しい目というのは己の好むところでもある。本物のわさみんのダンスを見ればすぐに彼女と分かった。攻撃性一辺倒だった過去と比べると、力の抜き方を覚えつつ、ダンスの切れ味の最大値は落ちておらず、ダンスパフォーマンスとしては昔よりも良くなっていた。彼女が「腕を組んで」のセンターポジションを演じるところが見られたのはラッキー。わさみんの「腕を組んで」でのリラックスしたパフォーマンスを見て、去年は低調だった「☆の向こう側」にも期待した。わさみん自身の進歩は確かにあったけど、この曲でもっちぃやちぃちゃんが発揮する、生まれ持っての柔らかさと透明感の壁は高いね・・・。
なっつみぃは髪を短くしていた。クセを付けない髪を見るのは久しぶりのような気がする。K1の頃のイメージにも近かったが、公演での存在感はその頃とはまったくの別人。高いスキルで今日の公演の中心となって、いちばんの先輩らしく引っ張っているなっつみぃの姿には嬉しさがこみ上げてきた。もっちぃ母の手紙の朗読なんかも、「グリムの森」の経験が生きているんだろうなと思わせる感情の込め方だった。
「炎上路線」はあきちゃしおりんペア。さっしーの場合は、あきちゃの「陽」とのコントラストをなす「陰」のオーラがこの曲にはまっていた。しおりんが紅い炎上衣装を着ると、お人形のような可憐さを放つ。あきちゃの圧倒的な存在感と質感との対比では、しおりんは儚さでコントラストをなしているようにも思えたが、一対の関係ではなくて、まったく別々の世界を形成していたかもしれない。
「目撃者」公演は、全てのアンダーメンバーがそのままユニットに入るというわけではなく、「愛しさのアクセル」ははーちゃんが演じていた。前髪で額を隠す今日の髪型だと若々しく見えた。自己紹介MCでは、おばちゃんキャラを否定しようとしてはらぶたんやはるごんに否定されで、旧チームBのような雰囲気だった。ちぃちゃんは「片山が〜」とはーちゃんへの厳しい突っ込みを見せていた。ちぃちゃんは亜美菜路線なのかな。
はるごんは相変わらずのやんちゃ者。本当に20歳目前・・・だっけ?彼女が気持ちが乗ったときの特徴である、大きく荒ぶり、細かく乱れるパフォーマンスを見せていた。今日のらぶたんの低調なパフォーマンスは体調不良の影響だけと思いたい。
チーム4の阿部さんのことは公演ではおそらく初見。あーみん同様に、センターを居場所とすべき貫禄の持ち主で堂々としたパフォーマンス。誰かに似ているような気がして、才加と似ているのかと思いつつしっくりこないでいたところ、Dorothy Little Happyのこうみたんに似ているという結論で腑に落ちた。彼女のMCにはただただびっくり。一定テンポでの要領の悪い喋りは、滑りキャラの素質が十分だが、なぜか和む。才加の系譜をそのまま継ぐというキャラクターでもないようだ。
最も成長に驚かされたのがなかやん。良くも悪くも安定しているというのがこれまでの印象だったが、今日はそんなイメージを打ち崩す攻撃的なダンスを見せていた。身体が絞れて切れ味が増していたのは、「ヴェッカー」への出演も寄与しているのだろうか。なかやんやたなみんは、これからまだまだ化ける要素を残している。とりあえずは、「BABY GAMBA」の「ええじゃないか」の到着が楽しみ。
「目撃者」公演は10か月ぶりで、次はいつになるのか、そもそも次があるのか想像もつかない。普通、AKBヲタが劇場に行かなくなれば在宅ヲタになるわけだが、己の場合は、在宅ヲタの要素が元々ないに等しいので、実際にはそこまできれいさっぱりということはないにしても、劇場に行かなくなれば基本的にただの一般人になる。街中で綺麗な女性のポスターを見かけて、何という名前の人なのかと半歩近づいたところで彼女と気がつき、「守ってね」の文字に「うん、守るよ」と心の中で答えて思わず頬を緩ませる。距離感を持ってそんな少し気持ち悪い行動をとるのも悪くはない。