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~熱風の果て~

観劇の記録

TOKYO IDOL FESTIVAL 2011(初日)

自称「非アイドルヲタ」ながら、アイドルの祭典・TIFに初参加。メインステージと複数のサブステージがあるということで、己のイメージとしては、帰れコールと腐ったトマトとデモ隊のないフォークジャンボリー的なものかなと漠然と考えていた。

9:30-9:45 WELCOME MARQUEE(アイドリング!!!

整理番号順に大行列ができているかと思いきや、並ぶこともなくリストバンド引換え完了。まずは、テレコムセンター駅前のWELCOME MARQUEEへ。階段状の広場にステージが設けられていて、トークが行われる。アイドリング!!!はグループとしてはテレビでも生でも見たことはなかった。「Girls Prison Opera」主演の森田涼花たん、元「Doll's Vox」の横山ルリカたん、今日が復帰ステージという後藤郁たんなど7名が登場。

10:00-10:45 SMILE GARDEN(YGA→Dorothy Little Happy→さくら学院

続いてスタジオ前芝生広場の無料スペースへ。司会は酒井瞳たんと武器屋桃太郎くん。酒井さんはどこ訛りなのかよく分からなかったが、出身は宮崎県らしい。
YGAは、「Y」が吉本のYというのを何となく知っていた程度。「10枚買っても2万円!」というヲタの合いの手には苦笑するしかない。
ドロシーは、出演者情報のプロフィール写真の印象で、厚化粧の子たちが出てくるかと思いきや、黒髪ロングの楚とした制服風衣装の5人が登場したことにまず意表を突かれた。黒いニーハイが否応なしに絶対領域を意識させる。エネルギーを爆発させるかのようなダンスが素晴らしい。特にツインテールのMIMORIたんの美しさと、抜群の切れ味を誇るダンスには驚かされると同時に魅了された。
続いて、今回のTIFのお目当てであるさくら学院の登場。「Hello!IVY」「チャイム」「フレンズ」の3曲だったかな。司会のお姉さんに「年長」と言われたのを幼稚園の年長さんと勘違いして凹む彩未ちゃん。

11:30-12:15 HOT STAGE(風男塾

AeLL.の途中からメインステージであるHOT STAGEへ。フジテレビのスタジオがコンサート会場になっていた。予想に反して人口密度は薄め。
AeLL.に続いて、「腐」から「風」に変わった6人グループの登場。衣装は、アルバムジャケットのコスプレ臭の強い紺の制服よりも、今日着ていたテンプターズ的な、ヘビロテ的な衣装の方が安っぽくなくていい。京本有香たん出演の舞台「白キ肌ノケモノ」を見た日に腐男塾のCDが届いてからというもの、ずっと愛聴していたので、演じられた曲はどれも耳に馴染んでいた。「七常の腐器」「男坂」「勝つんだ!」「同じ時代に生まれた若者たち」「草食ライオン」「キミのものがたり」「17's☆STAR」の7曲だったかな。「男坂」も「腐器」を掲げて演じられるのか。虎次郎くんの歌唱力の高さを実感。狂平くんのクールな表情を崩さない安定感と美声も魅力的。このグループの存在はかなり前から知ってはいたが、イロモノ系というイメージが先に来て、深く知ろうとは思わなかった。それが、一度近づいてみたら、楽曲の質もパフォーマンスの質も高いので、すっかり気に入ってしまった。風男塾は、グループの活動としては既に後期に突入しているような感もあるが、機会があれば単独のライブにも行ってみたい。

12:15-14:00 DOLL FACTORY(テクプリ→むぎわら☆娘→VIC:CESS→pinkish→ナチュラルポイント→まい×なお→Dorothy Little Happy)

HOT STAGE向かい側のDOLL FACTORYは、クリスタルタイル風のセットが組まれていて、花道が大きく前方にせり出す構造。HOT STAGE以上に人口密度が低かったので、東日本を中心に活動するアイドルが続々と登場する「Country IDOL LIVE EAST JAPAN」をまったりと鑑賞。
まずは、仙台の4人組テクノポップユニット、その名も「テクプリ」。「ご当地アイドル」というと、どうしてもB級感が強いものと思ってしまいがちだが、テクプリはかなりの洗練度。さとう宗幸の名曲「青葉城恋唄」のテクノポップ版も歌われた。
むぎわら☆娘はつくば産で、地元のダンススクールから誕生したグループらしい。最年長のリーダーが中1であとは小学生。さすがにここまで来ると、どういうファン層を抱えているのか想像がつかない。
続いては、「Alice in Deadly School」「落下ガール」「深愛」に出演の乃下未帆たん、「らめらめ」「落下ガール」に出演の北条佳奈ぷぅ、「Alice in Deadly School」「落下ガール」に出演の時乃真央たんを擁する、ユーロビート系の4人組ダンスボーカルユニット「VIC:CESS」の登場。CDは買っていたけど、実際に見るのは今日がはじめて。結成の経緯はいまだによく分かっていないが、積極的に東北地方のインストアライブをこなすなど、東日本には縁の深いグループだ。編み込みに暗めのブルーシャドウでクールに飾った「MIHO」ことのしたんは、舞台での演技だけではなく、歌もダンスも一級品。客席への煽りも交えて、知名度の割には会場を盛り上げることに成功していた。
お次は埼玉は旧大利根町、現加須市から生まれた童謡アイドル・pinkish。加須といえばこいのぼり、ということで、「こいのぼり」をアレンジした曲も披露していた。
その後は横浜のダンススクール出身のナチュラルポイント。イヌイットのような衣装に身を包んだ丸々とした二人はどう見ても年齢不詳で、声も宇宙的。人外の妖精のような雰囲気すら漂っていた。自己紹介によると17歳と19歳で、思ったより上だった。
まい×なおも神奈川産。歌唱力の高さは感じ取ることができた。桜田淳子のカバー曲などを披露。ウクレレも弾くということを話していた二人。その後、屋上の物販コーナーでウクレレを奏でる姿を目にした。
朝のスマイルガーデンで強烈な印象を残した仙台発アイドルのDorothy Little Happy。この時点で、既にその登場を心待ちにするほどになっていた。MIMORIの完璧なアイドル的なルックスと内なる瑞々しいエネルギーを押さえきれない証拠のように動きにひとつずつアクセントを加えてくるダンスの訴求力の高さには改めて圧倒され、アイドル界の頂点まで駆け上がっても何ら不思議ではないように思えた。Dorothy Little HappyとMIMORIを知ることができたことが今日の最大の収穫と言っていい。メンバーの制服風の衣装と合わないような赤いエナメルの光沢を持つ靴と黒いニーハイのコントラストには不思議な魅力が宿っていた。

14:00-15:45 HOT STAGE(YGAさくら学院

HOT STAGEに戻ると、先ほどより人口密度がかなり高くなっていた。YGAはとことん盛り上げるようなポップな曲で押していく路線で、観覧スペースも熱気にあふれていた。みんな同じような衣装で人数が多いので、メンバーの個性はひと目では分からなかった。
さくら学院のステージは、次のアイドリング!!!目当ての人も入って、更に密度がアップ。「フレンズ」に続く新曲も演じられた。これまでのさくら学院の全体曲にはないマイナー調で、学校生活での悩みが歌われる。いつも笑顔のゆいちゃんは真面目な顔をしても可愛らしい。新曲と朝のSMILE GARDENで演じた曲に加えて、「夢に向かって」「Message」「School Days」「FLY AWAY」・・・ということは全体曲はすべて演じたということか。去年は1曲しかできなかったというから、これだけでも相当な成長だ。客席に笑顔を振りまくときには眉を下げて慈愛を込める彩未ちゃんは、この1年の想いが去来したのか、終盤は目を潤ませているようだった。
1曲目の「FLY AWAY」の音楽がいきなり落ちるというアクシデントに、メンバーは戸惑いながら1番が終了するまではアカペラで演じようとしていた。いつかの「ワッショイB」の音声落ちアカペラ伝説を思い出したが、今日のさくら学院は、残念ながら音声が復活しないままに中断。
さくら学院目当ての人以外も多くいる会場をペースに引き込むという点では、YGAあたりと比べると弱かった。その慎ましさがさくら学院の美点でもあり、今後人気を伸ばしていく上での壁でもあるかもしれないと思った。もっとも、己はアイドルとしての人気が出ることも望んでいないし、事務所もアイドルとしての人気が出るような売り方もしていないんだけどね。

16:30-16:45 SKY STAGE(Twinklestars

アイドリング!!!の登場に入場規制が敷かれるHOT STAGEを後に、エレベータに乗ってスタジオ屋上の会場へ。さくら学院バトン部「Twinklestars」の前が話好きなバニラビーンズということで、多少押しての開演。「Dear Mr.Socrates」「プリーズプリーズプリーズ」「天使と悪魔」の順に3曲。「天使と悪魔」で彩未ちゃんがバトン投げを失敗してしまったり、もあちゃんの靴が片方脱げてしまって、「天使と悪魔」を片靴のまま演じることになってしまうというアクシデントも発生。もちろんその程度のアクシデントではTwinklestarsのキラキラ感を曇らせることなどできず、無事に終了。さくら学院の出演はこの後もいくつかあったけど、疲れとアイドルを満喫した満足感とで、「Dorothy Little Happy」のミニアルバム「デモサヨナラ」を購入して撤収となった。