~熱風の果て~

観劇の記録

ポチッとな-Switching On Summer-(にほんのうた実行委員会)@相鉄本多劇場

【作・演出】白柳力

【出演】清水良太郎鎌田奈津美松原夏海、北代高士、林明寛、小林豊、釜野真希、柚月美穂加藤栄一郎、吉田拓郎、ゆずき、渡辺ありさ、高橋郁哉、カネコサチエ、西岡大輔、前田峻輔
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東北地方太平洋沖地震チャリティー公演」と銘打たれた公演で、電気をテーマにしたようなタイトルだったが、ストーリーに直接には関係なし。ただ、仙台に嫁いだ真知子先生の運命には一条の暗雲を暗示させた。
生徒会が舞台で、ドタバタと劇は進行したものの、全体としては薄っぺらかった。主人公の岸利徹の過去に戻らなければならない動機もどうしようもなくというほどでもないし、過去に戻っても何かを絶対に変えなければならないという葛藤が余り見られずにドタバタの中に参加しがちでは、終盤の展開が唐突な感じになってしまう。
主演の清水良太郎くんは、父親から美男要素だけを受けついだ感じ。若くして浮名を流されるのも分かる。シスコンの「ハセコン」を演じた高橋郁哉くんは天てれに出ていたフミヤか!2004年度だけは天てれを見ていたので懐かしい。すっかり好青年になられていて感慨を覚える。なかなか個性的なキャラクターが揃っていて、槙野っぽいサッカー少年(北代高士)や新海さんみたいな声のテニス部員(ゆずき)あたりは特に印象が濃かった。
お気に入りは勝気な副会長役の渡辺ありさたん。発声がしっかりしていたので、ベテランなのかと錯覚してしまったが、高校2年生だったのか。なっつみぃは現実とマンガを重ねると怪しい笑いを発する新入会の1年生。自由にできる要素がある役を生かしきれずに周りに埋もれてしまったような感じだったのはもったいない。来週もまた見に行く予定なので、若いキャストたちの短期間での成長に期待。