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~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加板野友美内田眞由美梅田彩佳大島優子小野恵令奈菊地あやか田名部生来中塚智実仁藤萌乃野中美郷藤江れいな松井咲子峯岸みなみ宮澤佐江米沢瑠美
コンサート翌日の公演は、約1か月ぶりのK公演。己にとっても、劇場に入るのはひと月ちょっとぶり。この間、K4公演のDVDを何回も見返し、様々な出来事にAKBとの距離感の如何ともし難い乖離を感じながら、半年くらいの時間が過ぎたかのような感覚だった。2009年1月18日で、AKBとは「切れた」と言いながらも、劇場公演に通っているんだからそれは詭弁にすぎないだろうと我ながら思っていたが、どうやらそうでもなかったらしい。
それでもスケジュールにK公演の文字が現れるのをいまだに心待ちにもすれば、劇場でのK公演に思い馳せることをやめることもない。それが真面目な向き合い方と言えるかどうかは別にして、周囲の風景には目をくれず、周囲の音声に耳をふさぎ、目の前の劇場公演に集中し、メンバーと向き合いさえすれば、時が変わってしまったことは忘れることができる。
昨日、コンサート会場で卒業を発表したというえれぴょんは、髪を切り落とし、髪色を明るく変えていた。AKBからの卒業までは、まだ暫しの猶予はあるとはいえ、舞台に立っているのはもはや「えれぴょん」ではなかった。本来、それぞれの未来へと旅立っていくメンバーを見送る場のはずだった舞台なのだから、あるべき姿だと納得もすれば、ストレスとプレッシャーを過度に与え続けたがために彼女のアイドルとしてのきらびやかな素質を存分に伸ばしてあげることができなかったAKBの罪深さに心が締め付けられる思いもある。16歳にして自分の進路を大きく変えようとする決断力には驚きながらも感嘆するしかない。
公演の最後には、少し前に17歳の誕生日を迎えた中塚ともちゃんの誕生祝い。鼻を真っ赤にしながら涙声で自分の不器用さ未熟さを告白し、前進への決意を語るともちゃん。6月、ステージでの笑顔に気をひかれて彼女のモバメをはじめて登録して間もなく、総選挙後の正直な気持ちが綴られたメールが送られてきて、彼女のことをさらに気にかけるようになった。お祝いの進行役を梅ちゃんが務めたというのは、意外なようでもあったが納得でもある。梅ちゃんも、ケガから復帰してしばらくの間は、どこか申し訳なさそうに、遠慮が先に立って、なかなか自分を出していけていない時期が続いていた。それが、K6ではお茶目なキャラクターでMCでも目立つようになり、ダンスも完全復活をとげて、劇場外にも活躍の場を広げるとともに人気もついてきている。ともちゃんにとっては、いい見本になるのではないかなと思う。
誕生祝のともちゃんは体調はいまいちだったらしいが、優子たむも手術前のようなガラガラ声。それでも横だけではなく、重心の垂直方向の動きもふんだんに使って小さい身体を大きく表現する動きには圧倒的な迫力があった。ハイタッチに体調不良のため不参加と聞いて、無理をするのは決していいことではないと思いながらも、今日の劇場公演に対する彼女のプライドと覚悟を感じた。
コンサートでピアノのソロを披露したという音大生咲子さんは、自己紹介MCからハイテンション。大舞台で主役の座に立ったという体験は彼女にとってはものすごく大きかったはず。ピアノと劇場公演というのはすぐには結びつかないようにも見えるが、彼女の今日の自信に満ち溢れたパフォーマンスは、階段を一段上ったことを物語っていた。
「毒蜘蛛」、「オケラ」はやっぱり萌乃たんの曲だ。萌乃たんがAKBのオーディションを受けたのが偶然であり必然であるならば、K6で萌乃たんがこの2曲と出会ったのもまた偶然であり必然。K6がはじまってからぐんぐん身体を絞ってきて、ダンスの安定感がどうかという心配もあったが、今のところ迫力が減退することもなく、素晴らしい動きと表情を魅せ続けている。萌乃たん招待で来場していた「らめらめ」のマライヤ・キャバーンこと刀根麻理子さんと、おーちゃんこと名取稚菜たんにもいいものを見せられたに違いない。