~熱風の果て~

観劇の記録

Mentions of 21 Kittens (第21回)有馬優茄編

記録を一度まとめる意味で、これまでに推してきたメンバーから21人をピックアップして、この日記での主な言及を掲載中。第21回は有馬優茄編。

2009年1月でAKBを去ることになってしまったありゃま。その去り際は潔く美しかった。
「チーム研究生」お披露目前日のB公演では、最後の出演と分かっていても、そういう雰囲気はまったく出さずにいつもの照れ笑いで踊っていた。モバメでも、AXへのカウントダウン、「AKB48」で終わらせたしりとり、質問への一気の返事といった、最後を意識したような細工はしてあったが、その内容は、悲しみを微塵も感じさせなかった。
オーディションの結果が伝えられた後と思われるお手紙返事の中に、「もし、AKBのファンから遠ざかることがあっても、やっぱりAKB48は生活の一部だった!と思ってくれたら嬉しい」という文面があって、これはありゃまが自身へあてた言葉でもあったのだと思う。
ありゃまを5期研究生オーディションで合格させた当時のAKBスタッフの感性は稀有なものがあったと思う。何せ、踊れるわけでもないし、ルックス的にも目立たず、MCでも緊張して何を話しているのか自分で分からなくなってしまうほどなので、普通ならば研究生にするという選択は考えにくいはずなのだ。ありゃま自身でさえ、「私が受かった時点でAKBのオーディションで何を見て決めているのかが分からない」と言っていた。モバメで発揮された特殊な才能を見抜いていたとすれば、ありゃまを合格させたスタッフはすごい。
しかし、2009年1月の研究生オーディションでは「何が起きるか分からない」と期待していたありゃまを落としたAKBスタッフ。「チーム研究生オーディション」は、この間のAKBの変質を象徴する出来事でもあった。
それ以上に、研究生とはいえ、AKBファミリーの一員を軽々しく切り捨て、だまし討ちのように最後の声を残させないやり方には失望させられた。2009年1月18日を境に、「AKB48」そのものに対する己の立ち位置は大きく変わった。
ありゃまは研究生活動のために現役での大学受験は断念したはずなので、浪人生活を余儀なくさせられたのではないかと思うが、卒業後、一度、劇場に来て公演を見学していったことはあったらしい。復帰ということはなくても、彼女の文章をもう一度ブログなどで読みたいものだ。

    • Mentions of 有馬優茄
      • さっしーに見えたのはありゃまだった。B公演になっちゃんの代役で出てきたときは一般人にしか見えなかったが、見た目はだんだんアイドルっぽくなってきた。とはいえ、ダンスの危なっかしさは現時点では石田ちやん以上。ラストの挨拶で後ろの回転扉に激突するありゃまを見て、衝動的にメールを登録してしまった。(08.8.18)
      • ありゃまメールは「空飛ぶケ〜タイ」とか「ジャガイモ地獄」とか、独特のセンスが発揮されている。MCで喋らせれば才能を発揮しそうな感じなのだが、K公演では喋る機会がなく、今のところ研究生公演にも出られない状態なのは残念。(08.8.21)
      • 香菜の代役としてK公演に出演するありゃまを見るのは今回がはじめて。ジュエルのすこし危うい踊りっぷりのイメージからすれば、全曲出演してきたのは予想外だった。緊張でいっぱいいっぱいという感じだったが、モバメで発揮されている独特の発想力が舞台で出てくればおもしろいはず。めーたんにも気に入ってもらったようだし。(08.9.21)
      • ありゃまが久しぶりにチームB公演に登場。初登場のときは、同時期にデビューしていた研究生と比べると・・・と思ってしまって、それほど注目しなかった記憶があるが、今日はありゃまメール愛読者のひとりとして目に焼き付けるべく注目。K公演同様、いっぱいいっぱいなのがありありだが、その危なっかしさがいい。「水夫」以外はフル出演だったかな。キス損MCのありゃまへの質問コーナーで、AKBに入ろうと思ったきっかけを聞かれて、「AKBになりたいというわけでもなかったけど何となくこういうのが好きで・・・」と失言してしまい、「部活感覚かよー」と突っ込まれてしまっていた。公演後に届いたメールによると、勢いで意味不明なことを言ってしまったとか。メールで見られる斜め上の感性がMCで発揮されるには、もう少し時間が必要なようだ。(08.10.4)
      • ありゃまメール購読のきっかけは、チームK公演での舞台扉激突事故を目にして、どんな感想を送ってくるかという軽い興味だった。感想自体は悄然としたものだったが、一方で読者に媚びない、でも親近感と独特の感性にあふれたメールが次々に届いて、それ以来継続登録中。モバメだけなら選抜級!?(09.1.3)
      • オーディションの夜は、ありゃまから合格を知らせるメールが届いた夢を見て、思わず飛び起きて携帯をチェックしてしまった。ありゃまの壮大な目標であるお札の肖像へは、AKBにいるよりも化学者を目指したほうが近いとは思うが、ここは何とか踏みとどまってほしい。(09.1.10)
      • ありゃまは、大きな声でハキハキしゃべれるようになったのは成長したところ。一方、ダンスは相変わらず靴におもりがついているかのようで、レベルアップのスピードは遅い。デビューして8か月の踊りではないな。BでもKでもフル出演できるくらいだから、覚えは悪くないんだろうけど。(09.1.17)
      • 5期の研究生が次々とデビューして、次はどんな可愛い研究生が出てくるのかと非常に大きい期待の中でのデビューだった。正直、最初の印象は「ガッカリ」以外の何物でもなかった。個人的に転機だったのは8月18日のチームK公演。「ジュエル」のバックダンサーとして出演し、最後のあいさつで手をつないで下がるところで「ガッシャーンっていうた」。ちょうどありゃまのことが可愛く思えてきていたこともあって、帰り道、衝動的にメールを登録した。そこからは、私ってバカだ、空飛ぶケ〜タイ、ジャガイモ地獄、ありゃまってよく分からないよ?、ンゴ!?、悪いけど私は秘密主義よ〜、今日のありゃま、ありゃまドライブ・・・読者に媚びるわけでもないのに妙に親近感にあふれていて独特の感性にあふれたメール。楽しかったね。今月はもうモバメ的にはありゃま一推しになっていた。研究生公演でこそMCでも独特の感性が発揮されると楽しみにしていたのに。公演より文化祭をとったときには「公演より大事な用ってかぁ〜?」とスタッフから嫌味を言われたそうだが、そのことでスタッフの心証を害したのだろうか。でもさー、明晰な頭脳を持ちながら、劇場を優先したために成績は落ちて、劇場を優先するために今年の大学進学を断念までしてるんだよ。浪人として過ごすしかない1年間が、ありゃまにとって無駄ではなかったと言える日が来ることを願う。(09.1.19)