~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加石田晴香岩佐美咲内田眞由美大堀恵奥真奈美小野恵令奈河西智美倉持明日香小林香菜佐藤夏希近野莉菜野呂佳代増田有華松原夏海宮澤佐江
中1日でのチームK公演は、Nなっちが急な体調不良でユニットだけの出演となってしまった。
オープニングの寸劇はもっちぃ作のチームK版「桃太郎」。善悪を止揚してチームKの仲間意識を称えるという展開には新鮮味こそなかったが、ノンティを効果的にオチにもっていっていて、完成度は高かった。こういう心温まる展開にくささを感じさせないのはチームKには実質が伴っているからなんだろうな。
チームKの最後の日々に至って、なっつみぃのチームKへの情熱は烈しく燃え盛っている。表情にもダンスにも遊び心がたっぷりで、曲の世界観から乖離しそうなギリギリの線ではあるが、心からの充実が感じられて、なっつみぃの表情を見ているだけでテンションが上がって自然に身体が動いてしまう。特に「ハンパなイケメン」での笑顔と憎らしさを交互に繰り出してくる姿にはびっくりした。客席をグイグイと引っ張っていくようなパフォーマンスという点では、ツインタワーにすら引けをとらないのが今のなっつみぃだ。「エンドロール」では珍しくキャップをかぶらずに出演。いつもはクールなダンスを効果的に彩るキャップは、表情を隠してしまうという憾みもあるので、たまにはこういうのもいい。
自己紹介では、香菜が「みんみんみん、かっつみぃ」、なっつみぃが「天使のおしり」。香菜は客席の反応の差に納得がいかないと不満そうだった。自己紹介1列目では上手と下手に離れている二人だが、お互いを意識したようなシーンがしょっちゅう見られる。
まーちゃんは、「無表情、無感情」と言われるのを直したいと宣言。佐江からはまだそんなこと言ってるのかと驚かれてしまっていた。冷静にステージを見回すと、やっぱりまーちゃんの動きや表情は悪い意味で目立ってしまう。ノンティからは「恥ずかしがりやさんだから」とフォローが入っていたけど、推される気配もあることだし、そろそろドラスティックな変化を見たい。
才加は自分の顔から「鬼」を追い出したいとか。そんなMCもあって意識していたのか、今日の才加からは、穏やかな微笑みがあふれ出していた。
メンバーから名前やニックネームで呼ばれることが増えてきたことに喜びを感じるわさみんは、最近お気に入りのポニーテール姿。チームKのステージにもだいぶ馴染んできて、笑顔も目立つようになっていた。気合のこもった表情には元々迫力があったので、表現の幅が広がっていた。今日も舞台進行は順調で、最後まで無事に出演。「ハンパなイケメン」のラストでは、わさみんがステージに戻ってきてくれるかどうかドキドキする。
この時期に及んでなおK5公演に向けて練習を重ねるうっちーは、その成果が十分出ていた。手も足も、1年前の冬と比べれば別人のような細さだ。誰よりも新チームK公演の初日を楽しみに待ち望んでいるうっちーの期待は、今度も裏切られることになってしまうのだろうか。