~熱風の果て~

観劇の記録

Mentions of 21 Kittens (第19回)柏木由紀編

記録を一度まとめる意味で、これまでに推してきたメンバーから21人をピックアップして、この日記での主な言及を掲載中。第19回は柏木由紀編。

他アイドルグループのオーディションでいいところまでいった過去、デビューイベントでのテレ電企画主役、全国ツアーでのプレデビュー、とデビュー以前からチームBのエースの風格を漂わせていたゆきりん。長身細身で色白、黒髪ロングヘアーという完璧なアイドル的ルックスを誇り、黙っていても間違いなく推されそうなところが、最初に見たときにはとっつきにくい感を起こさせた。
しかし、性格は庶民的。「KY」とメンバーから叩かれまくってもKY行動をやめず、特徴的な鼻や目を「ヨッシー」「まりもっこり」とからかわれてもめげず。叩かれたりからかわれたりしやすいのも、ゆきりんの人間的魅力がそうさせている。
一見、人間力がないように見えて、実はちゃんとしている。スキがあるように見えてスキがない。親しみやすさと高いプロ意識との同居が、大手プロダクションに移籍して劇場公演への出演が減ってもなお現場の高い支持を失わせない所以だ。ゆきりんは、AKBのコンセプトに最もはまったアイドルだと思う。
パフォーマンス面でも、衒いなく体当たり。特に、DVDからもその魅力がふんだんに感じ取れる、B3の「Two years later」、「命の使い道」は圧巻だった。ハードスケジュールが続いたときにも、手を抜くことをせずに、疲れているのがひと目で分かる状態になってもやっぱり頑張っていた。
潜在的な演技力の高さは、公演の曲中の表情にも垣間見せていたが、AKB歌劇団での清楚な悩めるヒロイン役はまさにはまり役だった。演技力に加え、歌唱力の高さも見せつけ、可能性を大きく広げた。
これまでは、リーダー的な役割を担うことは少なかったが、さすがに秋Pはよく分かっていて、ゆきりんをカオスな雰囲気が漂う新チームBのキャプテンに据えた。その意味にメンバーが気付き、ゆきりんが気分よくキャプテンの仕事ができるようであれば、新チームBが次代の劇場の中心になっていくだろう。

    • Mentions of 柏木由紀
      • 完全無欠のアイドル路線を歩みそうだった柏木ちゃんが意外にもいじられキャラやちょっかいキャラでMCでも目立っている。毎回しほりんにいじめられてガックシとうなだれる姿がかわいい。確かにどこからどう見てもヨッシー顔だ。(07.6.16)
      • KYがMKYにレベルアップしたヨッシー柏木は、微妙な人間力のなさが親しみを持たせる。(07.7.22)
      • お題トークは、海派か山派か。ゆきりんは質問がつまらないから答えたくない、とKY回答、そんなに無理してKYしなくてもいいんだよゆきりん最高。(07.8.5)
      • チームBから1人選抜を出すのならばゆきりんだよなー、とは思ってきたが、今日の彼女を見て、その思いは強くなった。以前はあった、少し気取ったようなところが消えて、気持ちも動きも表情もファースト時と比べると格段に研ぎ澄まされていた。(07.10.27)
      • 「だけど・・・」の哀しげなゆきりんを見ていると、不幸に襲われて涙を流す演技を見てみたくなってきた。公演を見る限りは演技力もありそうだけど、挑戦する機会はいつ頃やって来るのだろう。(07.11.10)
      • 完璧なストレートヘアで登場のゆきりんのルックスは、アイドルとして完成されつつある。もうそろそろAKBの前面に出していってもいい頃合だ。(07.11.21)
      • ゆきりんは、踊りがB1の頃みたいにクネクネし出したのが少し気になる。B2ではゆきりん自身が「苦手だった」と告白する「リオの革命」が己の目にはいちばんよく映ったわけだから、無駄な動きが多くなっているのは、それだけ気持ちが乗っている証拠なのだろう。表情のつくり方は相変わらずレベルが高い。そろそろドラマデビューしないかな。(08.3.9)
      • 暗い曲が続くB3中盤でのゆきりんのマイナスオーラはすごい。これをぜひドラマで使ってほしいと思う一方で、実際に使われると、ボロボロにされるゆきりんを見なければいけないというジレンマ。今日はお下げ髪と眉毛完全隠蔽の効果もあって、すさまじいオーラだった。(08.3.22)
      • この公演でのゆきりんの表情を使った表現力には吸い込まれる。K3の「泣きながら微笑んで」での優子たむを見ていたときの感覚を久しぶりに思い出した。「命の使い道」で抜け殻のように立ち上がるときの表情がいちばん好き。マイナスオーラとプラスオーラを操るゆきりんはチームBの変幻自在のパフォーマーと呼ぶにふさわしい。(08.4.4)
      • チームBの裏切り者キャラのゆきりんがメンバーから叩かれまくってガックリする姿を久しぶりに見た。それもCindyと約束していたはずの初ディズニーランドを他のメンバーと体験してしまったかららしいのだが、この人間力の低さというか詰めが甘いところと公演での表現力のギャップが何とも言えない。(08.4.13)
      • ゆきりんの叩かれたときのオーバーリアクションは芸人レベルだ。(08.4.27)
      • メンバーの自宅への来訪を頑なに拒み、中学校のとき帰宅部だったのに吹奏楽部に入っていたと経歴詐称してきたことを懺悔するゆきりん。それでも全く憎めないんだから、すごい人徳だ。(08.5.4)
      • てもでもの涙」で新たな表現を模索中というゆきりんは、美香ちぃの領分に近づいていくのかと思いきや、これまでのヒステリックな薫りすらする表出的な感じから、メランコリックな色合いの濃い内向的な形に変わっていた。プロ意識の高いゆきりんの試行錯誤はB3後半戦の楽しみのひとつになりそう。ゆきりんは今くらいの丸顔具合がちょうどいいと思う。(08.5.15)
      • うりゃのプロ根性に刺激を受けたとかで、ヘロヘロなのを隠そうともせずになおも全力で踊るゆきりんのプロ根性もすごいわー。(08.8.8)
      • アフリカの村落で子供たちに囲まれるテレビレポーターのようにBメンに取り囲まれてしまったゆきりんが、あそこでビシッと締められるようになれば、チームBもゆきりんも変わってきそう。今日のパフォーマンスを見ていると、ゆきりんがAKBで今のポジション程度にとどまっているのが不思議で仕方がない。(08.8.11)
      • 昨日、チームKの公演を観覧したというゆきりんは、チームK的な力強さも取り入れて、迫力のあるパフォーマンスを披露していた。K的な要素が加わった黒髪ストレートのゆきりんは最強。最後のあいさつも上を目指そうという意欲がストレートに感じられるものだった。(08.10.13)
      • ハイテンションで気合が入りまくっていたゆきりんの偉大さが際立つ。(08.12.27)
      • ステージでのプロ意識の高さそのままに、メールでも全力投球。読者を楽しませようとしてくれるし、何よりゆきりん自身がモバメ好き。重さや堅さを感じさせずに真面目に送り続けてくるというのはすごい才能だと思う。かわいい自画撮りがついたゆきりん日記が来ないと1日が終わらない。いつ事務所移籍があってもおかしくないが、モバメは続いてほしい。(09.1.3)
      • ゆきりん麻里亜はこれぞヒロインというべき、清楚に完成された容姿もさることながら、歌唱力が素晴らしかった。高音にビブラートをかけてミュージカルを意識した歌唱を破綻させることなく、役の感情を声にぶつけていた。B3の「Two years later」や「命の使い道」を見た頃から、彼女の悲しみや苦悩、破滅を表現した演技をいつか見たいと思っていた。麻里亜で彼女の女優としての可能性も再確認できたことだし、女子高生でいるうちに演技の方面で大きい仕事をしてほしい。(09.11.7)