~熱風の果て~

観劇の記録

Mentions of 21 Kittens (第16回)大堀恵編

記録を一度まとめる意味で、これまでに推してきたメンバーから21人をピックアップして、この日記での主な言及を掲載中。第16回は大堀恵編。

AKBきってのお色気キャラを確立しためーたん。
48カフェ勤めを経てAKB入りした当初は、小動物系の萌えキャラというイメージで、ユニットこそ「キスダメ」だったが、お色気キャラという感じはあまりなかった。チームでは、豊かな人生経験で、キャプテンのような立ち位置にあった。どちらかというと調整型のリーダーで、自分が前へ前へという感じは余りなかった。2006年のゴングショーでは「アイドル評論」「アイロンがけ」という平凡な出し物で最下位に沈むという、今の姿からは想像できないような出来事もあった。
人気、パフォーマンス面と、リーダーとしての働きを評価するならば、「会いたかった」では選抜メンバー入りが妥当と思われたが、チャンスは回ってこなかった。ひまわり組でもセカンドメンバー扱いだったが、ここでもリーダーシップを発揮し、セカンドメンバーのモチベーションを高め、擬似チームとしての団結力を育てかけるところまでもっていった。
K2での「Virgin Love」でのロックオン、自己紹介でのセクシージャンケンでセクシーさをアピールし、AKBが篠山紀信と組んだ「JUMP & CRY」ではシーツ一枚まで剥がれたショットを披露。ひまわり組での「Lay down」では悪魔的な色気でメンバーにセクハラまがいの攻撃を仕掛け、次第に危険なお色気キャラへの転換を図っていった。
最大の転機は、やはり「059」。初出演は遅い時期だったが、「甘い股関節」へとつながっていく。個人的には、「甘い股関節」企画は、秋元康の発想の貧困さと彼が彼岸にいる事実に絶望させられることになったショッキングな出来事だった。
めーたんは「甘い股関節」以降は完全に吹っ切れて、公演でもセクシー路線一辺倒で突っ走っていった。実際には相当無理をしているだろうし、己が好きな路線とは方向性が違うが、芸能界で生き残ることへの執念は誰よりも強いめーたんなりのギリギリの選択でもあった。今、篠山紀信のカメラの前に出たら、今度は「シーツいらないよ」の声に素直に従ってしまうかもしれない。
スイッチが入ると視野が狭くなることがあるめーたん。SDN専任により、片方の足かせが取れて、どういう領域に踏み込んでいくのか心配もある。しかし、どういう方向に進んでいったとしても、めーたんがチームKの団結を作り上げた最大の功労者であるということは忘れたくはない。

    • Mentions of 大堀恵
      • アンコールのMCでチームKの精神的支柱のめーたんがカフェ時代からのAKBへの思いを涙ながらに吐露して、なっちや夏海たむまでもらい泣きしていた。めーたんに限らず、それぞれが強い思いを秘めつつ公演に臨んでいることを改めて気付かされた場面だった。(06.7.30)
      • メンバーからのおめでとうメールやおめでとう電話に、感謝の気持ちをつづった手紙を返す優しいめーたん。チームKが団結力があると言われるのも、めーたんの存在なしにはあり得なかったと思う。(06.8.26)
      • 1週間ぶりにめーたんが復帰!本人は100%の元気と言っていたけれど、まだ本調子ではないようだった。めーたんの存在はチームKにとってやはり大きい。めーたんがいることで、他のメンバーが安心して自分のパフォーマンスに集中することができているように感じた。(06.9.9)
      • チームKの実質的なリーダーとしての功績がまず挙げられる。引っ張っていくタイプではないが、類まれな人間的魅力で、チームKの団結力の源になっている。そして、「Blue Rose」では、彼女の性格とは本来合わないはずの曲を、独自の解釈で、可愛らしく妖しく歌い上げる姿には引き込まれた。カフェ時代から抱いてきたステージへの思いを涙ながらに語った姿も忘れられない。(06.11.6)
      • マリアは、めーたんが代役を務めた。「Blue Rose」でハード路線も既にこなしているめーたんは、この曲でも感情をこめて歌い、踊って、代役ということを感じさせないパフォーマンスを魅せてくれた。代役に、選抜メンバーでないめーたんをもってきたのは少し意外だったが、これでいいと思う。ここで選抜メンバーが代役に入れば、梅ちゃんの焦りを倍加させてしまうだろうし、チームKの精神的支柱のめーたんがしっかりと留守を守るという構図の方がチームKらしい。(06.12.23)
      • 「MARIA」はめーたんが代役で入って以来、めーたんの技量的な問題と、音響スタッフの問題で、いまいち音のバランスが悪い状態が続いていたが、この1週間でかなり良くなってきた。(07.1.21)
      • 「くるくるぱー」では、ケーキのティッシュボックスを手にしためーたんがご乱心で、すごい表情でティッシュの大盤振る舞いを始めていた。せっかくくるくるぱーになっているんだから、このくらいやってくれると気持ちがいい。(07.1.21)
      • 梅ちゃんの代役に入っていためーたんは体調不良で全休。代役出演は必ずツケが回ってきてしまう。チームKを精神面でまとめ上げるめーたんが抜けるのは本当に痛い。(07.1.22)
      • めーたんとノンティの年長組からは改めての決意が聞かれ、めーたんは一生懸命にステージを楽しみ尽くそうと、いつにも増してはじけていた。脳パラに入ってからは常にリスペクトすべき姿勢やパフォーマンスを見せてきたメンバーが、今回の件を機に更に上を目指していこうという気持ちが伝わってきた。(07.5.7)
      • めーたんの存在なしには、チームKの団結力はあり得なかった。カフェ時代からのステージへの強い想いをステージ上でのパフォーマンスに変えて、自分の身を削ってまで、観客を楽しませ、チームをまとめ上げていった。どんな曲でも、100%その世界観に入り込んで、時にはセクシーオーラを出し、時には神々しい光を発し、時にはくるくるぱーになり切った。サードの「MARIA」での梅ちゃんの代役は彼女をおいて適任者はいなかった。そういった面が、CDのメンバー選抜での評価に結びついてこないのは不憫な気がする。(07.6.22)
      • 香菜もみんなのお姉さんめーたんへの感謝の言葉で、メンバーみんながめーたんに感謝していると思う、というようなことを言っていたけど、まったくそのとおりだ。めーたんは、24歳はアイドルとしては未知の領域と言いつつも、これからも続けていく強い決意を表明してくれた。めーたんは年をとれば枯れていくようなヤワな女性ではないので、経験を重ねるごとに輝きを強めていってくれるだろう。(07.8.23)
      • チームKでは、チーム第一で自分が目立つよりは調整役に回っていた彼女が、ひまわり組ではどんどん前に出てきつつも、引き続きメンバーもまとめ上げている。「Lay down」は、曲を通してめーたんを追っていると面白い場面が次々と現れる。既に有華を「ワタシノモノ・・・」、ゆかりんを「いつか食べちゃうわよ・・・」と耳元吐息で陥落させているが、今日は佐江とでぐっちゃんにキスをして骨抜きにしていた。(07.9.6)
      • めーたんブームのMCは盛り上がった。メンバーにもめーたんブームが伝染中らしく、「みんなのMCだから」と本人が引こうがお構いなしに、みんなに次々にネタにされて、完全にMCの中心になっていた。今日も「そのうちエッチも」ネタでまーちゃんにセクハラを仕掛け、「Lay down」ではゆかりんの脚くすぐりの先制攻撃に対し、脚でもってゆかりんを引き寄せてキス攻撃で反撃、とデビルぶりも遺憾なく発揮していた。「僕の太陽」公演は、己にとっては、めーたんの季節として刻まれることになりそうだ。(07.9.22)
      • めーたんの「Lay down」は見ようによっては異端に映るかもしれないが、エンターテインメントとしては素晴らしい。(07.9.24)
      • 開演前の楽屋で四つん這いになりながら、メンバーのお尻を片っ端から触って批評を加える女体神聖主義者めーたんの姿を想像すると微笑ましい。このままどこまで突っ走ってくれるのか。(07.9.29)
      • 2週間ぶりに見た「夜の蝶々」は、めーたんの台詞回しから狂気が消えていた。今までの過剰な抑揚では、この曲の本来の妖しさを殺してしまっていた感があったので、この変化はうれしかった。(08.7.5)
      • 昼公演を急きょ欠場しためーたんは、おやつ公演は一部出演。最初のMCで申し訳なさからか号泣してしまうめーたんを見るのは辛い。その場はめーたんの台詞をとっさにNなっちが引き継いでまとめ、なっつみぃがめーたんを労わりながら袖にはけていった。「夜の蝶々」ではいつもの妖しいめーたんが復活していた。(08.8.6)
      • 24歳をチャレンジの年と宣言していためーたんは、この1年、いろいろなことにチャレンジできたと語った。チームKの中心であり続け、団結力と向上心にあふれるチームKの姿をつくり上げた最大の功労者でありながら、2年以上も正当に評価されることなく、スポットライトを浴びることが少なかっためーたんだが、最近の活躍は目をみはるばかり。派手なパフォーマンスで注目されているが、自分磨きとチームKや裏ひまわり組のメンバーを盛り立ててきた地道な努力がようやく実を結んだものだろう。そんな状況にも浮かれることなく、今日も着実な努力を重ねていく決意を示してくれためーたんなら、25歳も更なる飛躍の年にできるはず。正直、己が求める理想像とめーたんの今の路線は離れつつはあるが、努力が報われないままでいるよりはずっといい。(08.8.25)
      • ♪あま〜いこか〜んせっつっ♪この曲については、アイドルのひとりくらいボロ雑巾にしてポイしても何とも思わないテレビメディアの冷酷さと秋Pの発想力の貧困さに絶望して、そういう売り方をするなら勝手に自己責任で卒業でも何でもするがいいさ、と買う気が失せてしまっていたが、今日の公演を見て買うことに決定!もっとも、この後もあの手この手で己の買う気をなくさせるようなマーケティング戦略を連発してくるのは間違いないので、発売日までこの決心が続くかどうかは微妙。(08.9.16)
      • 「059」とその後番組は、めーたんに対するクソババア発言や、なぜか美化されているすべり台90度事件でついていけなくなって、半年くらい見ていない。その間に進んでいためしべプロジェクト。テレビメディアという神か悪魔の僕となって仕える道を選んだからには、めーたんは卒業でも残留でも大差はないと思うし、1万枚売れるかどうかはそれほど重要なこととは思わない。ただ、「甘い股関節」を買わず、この件に冷淡でいられる己はもはやチームKのファンとは言えないのかもしれないと思うと空しい。少なくとも、めーたんはこのプロジェクトに乗る選択をした以上は、どんな結果になっても笑顔を貫くくらいの責任はあると思うし、劇場公演に影をさすようなことはあってはならないと思う。(08.11.9)
      • ブレイクしての1万枚であれば素直に喜べる。しかし、無理を重ねての1万枚で、AKBメンバーとしてのめーたんに先の展望があるかどうか。また、AKBにとって後々どういう意味を持つことになるのか、気がかりでもある。(08.11.15)
      • 最近のめーたんは「悪いめーたん」。香菜のお尻に変なことをするのは論外として、MCは完全に向こう岸に渡り切っているし、曲中も気合が入りすぎて目が据わってしまっていて、K公演への思い入れは伝わってくるが、純粋にパフォーマンスとして見るとあまりいい状態ではない。SDNとの二足のわらじを履かせる期間が長くなりすぎたのかなという気もする。(09.11.9)
      • ここ最近気合が入りすぎていためーたんは艶やかな笑みを見せていた。(09.12.6)