~熱風の果て~

観劇の記録

Mentions of 21 Kittens (第12回)仁藤萌乃編

記録を一度まとめる意味で、これまでに推してきたメンバーから21人をピックアップして、この日記での主な言及を掲載中。第12回は仁藤萌乃編。

花の5期生のひとりでAKBきっての上品キャラである萌乃たん。その内面は非常に強い。「自分を客観視する癖が嫌」と言う彼女だが、客観的に自分のことを見ることができることは長所であり、周囲に流されるということがない。
彼女の強さを際立たせたのが、2008年の研究生公演での「アンコール事件」後のモバメだった。その一件で、己の萌乃たんに対するイメージは大きく変わり、一目を置くようになった。秋元康やスタッフの影響力が強いAKBにおいては、メンバーも彼らが言うことがすべて正しい、彼らが言うことに従っていればよい、という風潮が少なからずある。その中で、彼女のように、自分を枉げない芯の強さは必要だ。
芯の強さは劇場公演にも現れており、自分の理想とするステージ像の実現に向けて、どこかもどかしがっているような姿もよく見られる。上品な容姿や性格ながらも、ひとたびステージに上がると、曲の世界に入り込み、気迫が迸るパフォーマンスを見せるというギャップもまた彼女の魅力であり、チームカラーとしては、チームKがいちばん合っている。AKBの枠内においては選抜当落線上の位置で重宝されてきたが、外に出ても長所はさらに生かされるはず。今後は、演技の面でも飛躍が期待される。

    • Mentions of 仁藤萌乃
      • 己の前に初登場の、柔らかそうな髪の毛が印象的な萌乃たんは、いわゆるアイドル顔で笑顔にどことなくプロの風格を感じさせる。れいにゃんに似た雰囲気だった。(08.5.23)
      • 研究生萌乃たんは、やっぱり芸能人オーラがある。笑ったときの皺のより方ひとつにすら品があって、今までの他のどのメンバーとも違う空気を持っているので興味をひかれる。芸能界で成功しているイメージが容易に浮かんでくるという点では、萌乃たんはAKBらしくない素材と言えるかもしれない。(08.5.24)
      • 萌乃たんの「てもでも」は、この前の代役時のような切羽詰った感じがなくなって、第二期ゆきりんに忠実な表現になっていた。(08.6.14)
      • 優子たむ代役の萌乃たんのモバイルメールからうかがえる彼女の性格は、これぞ女の子、という可愛らしいもの。佐江から笑われても日傘を決して手放さず、趣味は料理と編みもの、給食の揚げパンは味は好きだけど汚れるから食べない。こういうキャラクターは他にいそうでいない。ダンスも汗をかかないようにしずしずと・・・というわけではなく、公演でのパフォーマンスからは必死さが伝わってくるから応援したくなる。(08.7.19)
      • 「Mr.Kissman」での萌乃たんのダンスに惚れ惚れしながら見ていたが、萌乃たんのダンスのキレはチームA以上だったんじゃない?(08.8.8)
      • この件で大きな収穫がひとつ。それは、萌乃たんからの一通のメール。お詫びと反省のメールが届くたび、「研究生はみんな純粋だから、素直に反省の弁が口に出ちゃうんだよな、こうやって誰かの思う壺に洗脳されちゃうんだよな」なんて思っていたら、萌乃たんからは意外な文章が届いた。件の公演でも全力を出し切って楽しんだから悔いはない、と胸を張って言える気の強さと矜持。彼女は間違いなく大物だ。(08.8.18)
      • いちばん盛り上がるのは「Mr.Kissman」。前回の公演以来、この曲を踊る萌乃たんの映像の脳内再生が繰り返されていたが、やっぱり萌乃たんのキレキレダンスには引き付けられる。(08.9.15)
      • 出演曲が順調に増えてきた萌乃たんは、「ワッショイB」にももえちんとして出演して、表情も明るくなってきた。研究生公演の仲間と離ればなれになって、所属しているはずのチームBでは一部の曲にしか出演できないという状況に苦しんでいるような感じで、メールの内容も元気がなくなって心配だった時期もあったが、もう大丈夫そうだ。(08.11.1)
      • 命の使い道」の日替わりは萌乃たんの鬼気迫る泣き叫びで、久しぶりに鳥肌が立った。(08.12.21)
      • 美香ちぃやもっちぃなど4期生が慎ましい後輩像をつくってしまった中で、萌乃たんの風穴を開けていこうという姿勢は心強い。気が強くてブラックな一面も持つ萌乃たんがB4ではチームを引っ張っていってくれればおもしろい。(09.1.10)
      • 萌乃たんのパフォーマンスの充実ぶりがいちばんの理由。本人も、チームBに慣れて楽しくなってきて更に上を目指す欲が出てきた旨のコメントをしていた。チームBに新たな風を起こそうとしている萌乃たんには大いに期待したい。(09.1.17)
      • 一見上品そうに見えて実際上品なゆきりんと萌乃たんは、激しい曲、破滅的な曲ではいとも簡単に飾り気を捨てられるのが強みだ。萌乃たんの「静」にはそれほど惹きつけるものはないのだけれど、彼女の「動」の魅力に無意識に目を奪われているのが己のいつものパターンだ。(09.8.15)
      • チームB公演では主力としての自覚を持っているせいか、気持ちを入れすぎて鬼娘っぽい凶相が表れる場面が多々あったのだが、今日はパフォーマンス面に不安があるのがいい方向に作用しているようで、素直にアイドルらしい華やかさを放ち出していた。(09.10.9)
      • 一部で混乱してオロオロするような場面はあったが、ともーみと張り合えるくらいの幸福オーラが出ていた。MC中にチームKのハロウィンパーティーに招待されたり、「RIVER」のKバージョンにも出演したりで、ひと足早くチームK入りを果たしているかのようだった。(09.10.22)
      • 色気という点ではまだ発展途上という感じの萌乃たんだが、「愛の色」では、憂いを秘めた表情が曲の雰囲気や衣装とぴったり合う。この曲に限って言えば、佐江よりもはまり役だ。(09.12.13)
      • 残念少女萌乃たんは初めて見た。決してリアル残念少女ではないが、萌乃たんのパフォーマンスには説得力があった。ただ、萌乃たんが作り出すステージ上でのテリトリーの範囲はまだ狭い。もう少しその半径を広げていければ、3人ユニットのセンターを安心して任せられるようになる気がする。(09.12.20)