読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

~熱風の果て~

観劇の記録

Mentions of 21 Kittens (第8回)秋元才加編

記録を一度まとめる意味で、これまでに推してきたメンバーから21人をピックアップして、この日記での主な言及を掲載中。第8回は秋元才加編。

誰もが適任と認める新生チームKのキャプテン。
何も怖いものがなさそうな強い女に見えるが、本質は気弱で自分を過小評価するタイプ。生真面目で自分にも他人にも厳しく、絶対に妥協しない強さを持つのは、気弱な一面と一体的なものだ。自分にもチームにも不断の上昇を求める中で、一度は周囲と衝突することが避けられない。デビュー前には年少組にも厳しく当たったことで、めーたんと激しく衝突したというエピソードも持つ。チームKの強さは、そんな才加の性格との化学反応の結果でもある。
チームKが体育会系と呼ばれる所以の根幹には、必ず才加の姿が見える。「Blue Rose」で見せていた腹筋の裏には、筋肉女への期待を裏切らないために、日々筋トレをしていたという涙ぐましい努力があった。才加は周囲の期待には必ず応えようとするので、強い女を求められれば強い女を演じる。「ターザン」と言われれば「アーアーアー!」と応える。それは才加の個性を際立たせるとともに、才加の個性を殺す危険性も孕んでいるようで心配にもなる。実際に、可愛い性格の持ち主であることが今のAKBファンにはあまり知られていない。ただ、才加自身は「我慢していること・・・ないわ!」とあっさりと言ってのけているので、心配は無用か。
AKB歌劇団では、広井王子にベタ惚れされて見込まれての主役を張った。AKBでの才加を知る誰もから男役が似合うと思われている中で、期待を遥かに超えるレベルで男役を演じ切ったことは素晴らしい。鷹揚としたルカからは才加の広大無辺な可能性を感じさせ、「宝石になるべき原石」としての輝きを存分に放った。もちろんその裏には涙を流しながらの稽古があった。
AKBが普通の可愛らしいアイドルを目指す中で、一時は選抜からも漏れて存在感を失いかけていたが、圧倒的な個性は再び必要とされてきている。K5ではソロ曲「虫のバラード」を与えられ、試行錯誤を繰り返しながら、絶望と希望が渾然一体となった深い表現へと到達した。
人情にも篤く、めーたんとノンティのSDN兼任が発表されたときに、人目も憚らずにステージ上で号泣した姿は印象的だった。しかし、才加は情に流されるだけの女ではない。「甘い股関節」発売時の、「卒業とは本来喜ぶべきことではないのか」と悩みに悩み抜き、「それでもやっぱり今は卒業してほしくない」と冷静に結論を出した才加の言葉には驚かされた。この企画を考えた大人たちの人間性は才加の足の爪の先にも及ばない。
アクションのできる国際的な女優を目指す才加が今後羽ばたいていくために、今のAKBやOffice48が与える浮力には限界がある。しかし、元々「才能のショーケース」を目指していたはずの「AKBプロジェクト」が本来の意味を失わないためには、才加を巣立たせることができるかどうかに掛かっていると言っても過言ではない。
当面は新チームのキャプテンとして、AKBにとどまることになった才加。責任感の強い彼女のことなので、「滅私奉公」しようとするのだろうが、個人としての可能性も広げていってほしい。

    • Mentions of 秋元才加
      • お題トークで突如飛び出したのが秋元才加たむのハーフ宣言。深みのある眼差しは、月光菩薩かアルテミスかというイメージはあったが、外見では外国の血が入っているとは判らないのでびっくりだった。(06.5.2)
      • かぁちの動物結婚式に才加たむが「チェリッシュ?」と突っ込むも反応なし。仕方なく自分で突っ込み返していた。(06.8.10)
      • チームKの柱の名にたがわず、安定したパフォーマンスを披露し続けた。曲者揃いのシンデレラ前のMCも、セカンド後半は才加が脱線をリカバーして、上手くまとめていた。「Blue Rose」の4人の中でも圧倒的に迫力のある表情は才加にしか出せないものだと思う。一方で、ファーストの「青空のそばにいて」のような、穏やかな表情も出せるという表現力の奥深さも魅力だろう。「禁じられた二人」でのさやピンクが似合っていたのも忘れられない。(06.11.6)
      • サードは才加が自己紹介をやり辛そうにして、グダグダになってしまう場面が目立つ。これまでは流れを作る役目を果たしてきたのとは勝手が違って、流れに乗ろうにも前が奔流すぎて、彼女にとっては思わぬ試練になっている。でも、ステージで弱点を見せるのもマイナスではないと思う。(07.2.3)
      • とにかく強い娘だった。強さゆえにポッキリ折れてしまうんじゃないかと心配したこともあったが、そんな必要もないくらいに、強がりを真の強さに変えてしまった。PARTY公演ではMCの1番バッターとして、チームKの雰囲気をつくっていった。彼女の存在がチームKの強さそのものだった。セカンドまでは、強引に引っ張ろうというところも見えたが、サードに入ってからは、チームのリーダーの一人として、気持ちの面でパフォーマンスの面でも苦しい時期をリードして乗り切った。しかし彼女は強いだけではなかった。ファーストの「青空のそばにいて」、サードの「片想いの卒業式」では、合気道で培ったものなのか、殺気を消し去った無我の境地に達していた。強さと無の両面を併せもった才加。(07.6.22)
      • 今日はその才加の存在感が際立っていた。向日葵MCでは、ビーチフラッグでノンティと対決で、真剣に勝ちに行く才加に対して、ウケを狙うノンティという構図でかみ合わなかったのだが、これが二人の個性の違い、というか、はっきり言ってしまえば「差」でもあると思った。(07.9.4)
      • めーたんがヨシオちゃん話で暴走している中で、才加は「ここはステージなんだよ」と苛立ちを隠せない様子だった。めーたんも何も考えずに暴走しているわけはないのだが、今のひまわり組は、才加が望んでいるであろう「戦う集団」にはなっていないのかもしれない。(07.9.14)
      • 才加がひとり抜けただけで、チームKらしさが薄くなっていたような気がした。はっきり何なのかは分からないが、チームKの色を出すには才加の存在が不可欠ということは何となく分かった。(08.6.7)
      • 求道者の才加はもはや常人の域を超越するところまで到達しつつある。(08.10.12)
      • 卒業の意味を考え抜き「それでも今は卒業してほしくない」という結論を導いた上で股関節CDを買った才加のことは尊敬するが、この1週間の流れにはそんな冷静さが欠けていたのが恐ろしい。(08.11.15)
      • 強く気高く美しい、マジメなメールが基本。そんな中でたまにリラックスした感じで甘えるようなメールが来たりすると微笑ましくもかわいらしく思える。タレント集団秋元家のエピソードもおもしろい。柱の会ブログと内容が重複していることがあったり、メールのペース自体もそれほど上がってはいないが、モバメに対しても常に改善していこうという意欲はあるので、7月と比べるとだいぶ面白くなってきているのは間違いない。(09.1.3)
      • 才加のソロは、表情は鬼気迫るものはあるのだが、迸る感情が侵襲してくることがない。漢を歌えるのはAKBでは才加しかいないからこそ、漢を歌わせてしまうのは短絡的でもったいない気がする。女性的な視点からの歌だったら、もっとリアリティか感じられたかもしれないと思うと惜しい。(09.6.12)
      • チームKの色を決定付けるほどの強烈な個性の持ち主である才加だが、アイドル集団化するAKBの中にあっては苦しみも味わってきた。一方で、才加がK5でソロを与えられたということは、選抜とは別の基準がチームKのステージに持ち込まれる余地がまだ残っているということでもある。才能のショーケースを目指していた初期AKBの残り香を辛うじて体現している才加のことは大事にしてあげてほしい。最近は誕生祝公演でも観客が同じベクトルでステージに向かうことはほとんどなくなっていたが、今日の大きな盛り上がりは、観客の誰もが持っている才加へのリスペクトが具体化されたものだった。(09.7.26)
      • 「虫のバラード」の才加はますます良くなってきた。顔にも身体にも力が入りすぎて表面だけ丸焦げという感のあった数箇月前のパフォーマンスと比べると、今の才加の表現からは、とろ火で曲の芯まで火が通るような奥深さが感じられて、見ごたえがある。(09.9.2)
      • 才加は久しぶりの出演。本調子のときの圧倒的な力強さはなかったような気はしたけれど、「RIVER」は彼女が加わるだけで雰囲気が変わる。(09.11.2)
      • 才加のルカは正調。男役を演じるために必要なものをすべて兼ね備えている彼女らしく、力強さと包容力のある男性を演じ切っていた。歌唱力も文句なしで、期待していた以上の出来ばえだった。AKBではやや異端なキャラクターである才加だが、彼女の成功なしには、AKBプロジェクトはどれだけ成功しようと不完全なものになる。今日の彼女の舞台を見て、才能を解放させる場をもっと与えてあげてほしいという思いを強くした。(09.11.7)
      • 「虫のバラード」は歌劇団効果が如実に現れていて、第三段階に突入していた。歌劇団がなかったら第二段階で落ち着いて終わっていたはずなので、K5千秋楽が歌劇団後になったことの副産物でもある。しかし、「才加はかっこいいよりかわいいと思う」に10人程度しか手が挙がらないというのは信じられない光景だった。これも客層が入れ替わっている証拠だな。周囲が期待するキャラを演じ切ってしまう才加には危険性もつきまとう。(09.11.27)