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~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48元旦公演2010

去年は1月1日のチームK通常公演で幕を開けたAKB48劇場は、今年は夕方の「元旦」公演からスタート。当選したはいいものの、出演メンバーが発表されては、忙しい選抜組を集めても大したことはできないだろうとテンションが下がり、さらに福袋の発売が発表されては、「優先入場券」の存在にテンションが下がり。これでは行っても後悔することになるかな、と二の足を踏みかけたが、どうせ無料招待だからだめ元でと、期待もせずに行ってみたら楽しかった!
これまでにAKB48がリリースした全シングル曲を怒涛の勢いで演じる、掛け値なしのスペシャル公演。今、このメンバーでこういう好企画が劇場でできるとは思ってもみなかった。300MVPでもこのくらいやってもらいたかった。
「桜の花びらたち」を再び劇場で聴ける日が来るとは。今日の客層だと振り付けを知らない人も多くて、この曲がAKBクラシックにならずに「過去の遺物」となってしまったのは残念だ。「スカート、ひらり」はたかみなと優子たむの共演に興奮の余り、「ひらりチェック」をするのを忘れてしまった。「会いたかった」も劇場で聴くのはB2以来。「制服を邪魔をする」をチームAメンバーが演じるところを劇場で見るのは初めてだった。懐かしきAKB社会派ダーク路線。「軽蔑していた愛情」はPV上演。Nなっちや香菜や有華が選抜に名を連ねていただんだよな。己にとってのベストPVはこの曲だ。
「BINGO!」「僕の太陽」は己にとってはシングル曲というよりは、ひまわり組ファーストのアンコールの曲。どちらもキング移籍後のような押し付けがましいハッピー感ではなく、自然と気分を高めていける爽快な曲で、あの頃の劇場は毎回楽しさを覚えながらの終演だったことを思い出す。「夕陽を見ているか」もひまわりファーストからのシングルカット。曲よりもモコモコ衣装の印象がより強く残っている。シングルの選抜は少数精鋭路線だった。
ロマンス、イラネ」はGロッソでも演じられているユメシナ公演の1曲目ということで、今日の客にもよく浸透していた。「桜の花びらたち2008」はひと言も触れられず。「ロマイラ」とこの曲のCDは、当時己は買わずに過ごしていた。
「桜2008」を最後デフスターから離れ、配信限定の「Baby Baby Baby」からAKBのシングルはオリジナル路線に舵を切ったわけだが、結果的にこれは成功だった。しかし、己としては、劇場という根っこがない曲がシングルになって、AKBの代表曲のように扱われていくことにはものすごい違和感を感じるし、これ以降のシングルに関しては、曲への思い入れもほとんどない。
大声ダイヤモンド」はA5よりシングルが先だっけ?キング移籍により、確実に潮流が変わった。SKE松井珠理奈の抜擢は選抜のあり方、AKBとSKEの関係に一石を投じた。この後、「言い訳Maybe」までは、己から言わせれば「没個性の量産型の曲」が続くことになる。
10年桜」の頃は劇場から離れていたので、劇場でこの曲を聴くのは実は初めてだった。「涙サプライズ」はPV上演。ひとりのメンバーをフィーチャーしたPVは議論も呼んだ。「言い訳Maybe」「RIVER」はメドレーで。総選挙は大きな変化は生まなかったが、地中深いところで地殻変動は確実に起こした。「RIVER」は従来路線を継承しようとする「君のことが好きだから」を押しのけてのA面で、久しぶりに重厚なシングル曲となった。念願の1位を獲得し、AKBの躍進を象徴する曲となった。
固定選抜制度や、選抜メンバーの「選択と集中」に対しては月並みな批判的感情を拭えないでいる己だが、選抜メンバーが劇場ステージに一堂に会すると、そこには普段のチーム別の公演とは異なる華やいだ色彩を確かに感じた。また、劇場では、テレビと違って直接にいろいろなものが入り込んでくる。このメンバーに入っても十分な存在感があったきたりえには、2010年は改めて注目したいと思った。
バブルの臭いがするAKB人気。今は「人気があるから人気がある」という状態だが、いつまでも続く保証はない。しかも、今バブルが弾けて、その後を乗り切るだけの「実」がAKBに備わっているかというと疑問だ。90年代に日本という国においては崩壊と沈没を免れることができなかった「バブル」。これにAKBと秋元康がどう付き合い、どういう経過をたどるのかという冷静な興味も、正直なところ、ある。