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~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チーム研究生)

【出演】石田晴香今井悠理枝岩佐美咲植木あさ香内田眞由美大家志津香小森美果佐藤すみれ島崎遥香鈴木まりや野中美郷藤本紗羅前田亜美松井咲子山内鈴蘭横山由依
今年最後の劇場参戦は15か月ぶりの研究生公演。1月の「研究生オーディション」の余りの非道さに、「チーム研究生公演には行かない」ことをお為ごかしに信念らしきものとして墨守してきたが、「みにきてくださいです」「もうそれだけでいいです」「どはっ」「今から楽しみです〜」なんてモバメを読んでしまった以上、うっちーの16歳の誕生日での晴れ姿を見に行こうとすらしないわけにはいかなかった。
最近のうっちーのモバメからは、痛々しいくらいに今日という日を楽しみにしている様子が伝わってきていた。支払期限なき昇格手形は受け取ったとはいえ、白夜を謳歌するAKBの中にいながら、うっちーのところまで届く光は僅かばかり。悔しい思いを繰り返す中でも折れなかったうっちーが、せめて今日くらいは小さな手でひたすらに幸福をかき集めようとしてもいいじゃないか。
昇格決定後から、笑顔が目立つようになったうっちーだが、今日は顔をクシャクシャにするくらいの笑顔が炸裂していた。「天国野郎」では、はるきゃんから「生まれてきてくれてありがとう!」と、これでもかとくさい台詞を浴び、「女子高生はやめられない」ではあれよあれよとジャンケンで優勝、MCでもしっかりと誕生日をアピールしていた。
昨日はわさみん、今日はあーみんからも昇格決定時のうれしさを語るMCがあったように、昇格を控えた研究生の期待は大きい。空手形が珍しいことではないAKBだから、研究生は折に触れてしつこいくらいに武道館での昇格決定を話題にしていった方がいい。
今日のメンバーは、ひとりきくぢが不在だっただけで昇格決定組が中心。やっぱり研究生きくぢとは縁がない。9期生からは、島崎遥香山内鈴蘭横山由依の3人が己の前に初登場。山内さんは子供ぽいルックスながら怖いもの知らずで堂々としたものだった。島崎さんもルックスの完成度は高かったが、MCは山内さんとちがってきょどりながらで、ダンスも完成途上。横山さんは京都弁のインパクトが強い。パフォーマンス面での印象は強くはなかったが、有華以来の方言使いになれれば存在感が出てきそう。
鈴蘭さんはハワイで年越しが恒例でゴルフが趣味、ゆりはむはオーストラリアに短期留学経験ありということでセレブ疑惑が発生していた。セレブ話を聞いたわさみんの「日本人なんだからお正月は日本で!」発言には客席から共感の拍手が沸いた。AKBで研究生をやるにはある程度の経済的な余裕からくる精神的な余裕もあった方がいいというのが厳しい現状ではあるが、お嬢様集団にはなってほしくない。
日付変更線の話題が出て、わさみんが「♪愛の〜」と歌いだしたのにゆりはむ反応できず。ジェネレーションギャップだ。わさみんは歌劇団を経験したから「日付変更線」を歌えるのか。9期生は「桜の花びらたち」ですら知っているのかどうか・・・
「口移しのチョコレート」は長身の美郷たんがセンターで、わさみんと鈴蘭さんの中3コンビが脇に控えるという納まりのいい構成。「有言実行」で巻き髪にしたわさみんが大きなダンスの中にほのかな色気を醸していた。「片思いの対角線」は前曲とは逆で、9期の島崎さんが長身推され研究生の小森たんとすみれたんを従えるという興味深い構成。この3人で統一された乱れのない空気を作り出すのは今の時点では無理な話だが、乱気流が研究生公演らしくもあった。
今日はヘアーリボンでおめかししていたはるきゃんのデビュー当時のキョドリは、今日の出演メンバーにとっては伝説の中の話。自己紹介で「石田さん」と自称した恥ずかしい過去を語っていたが、あの頃からすれば、今のはるきゃんの高度なパフォーマンスというのは想像できないくらいのレベルになっている。
まりやんぬのフルステージを久しぶりに見たけど、ちょっと元気がなかった。彼女のモバメを取り始めて4か月になるが、自分だけの世界観を築き上げる魅力的な感受性の豊かさからは、メンタル面での波と表裏をなしているという危うさも感じる。しょっちゅう体調を崩したり病院に行ったりしているのはまだしも、高熱を出していても「元気!」と平気で外出したり公演に出てしまうあたりには心配もさせられる。