~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加石田晴香梅田彩佳大島優子大堀恵奥真奈美河西智美片山陽加倉持明日香小林香菜佐藤夏希近野莉菜野呂佳代増田有華松原夏海宮澤佐江
歌劇団に出演していたチームKの3人が揃って、えれぴょん以外は全員集合のK公演。
ケガもあったNなっちは1か月ぶりの劇場公演だった。K5では、すっかり目立たなくなってしまっていた彼女に不満も感じてきたが、歌劇団での活き活きとした演技と、舞台裏での歌劇団脇役チームでのリーダーぶりには、再評価を促された。今日は久しぶりにステージに立てるうれしさがあふれたいい笑顔をしていて、早くも歌劇団効果が現れている感じだった。歌劇団で一段と気になる存在になったうっちーとわさみんにも早く劇場で会いたい。
一昨日の歌劇団のインプレッションが強烈すぎたこともあって、今日の劇場公演には多少の物足りなさも感じてしまった。K5は、己にとっての「5番目のセットリスト」という評価は覆りそうもない。楽曲で描かれる年齢層が上がったこと、ステージを単線的に使った表現が多い振り付けなど、原因はいくつか考えられる。己の感受性が麻痺してしまっただけなのかもしれないが、楽しみ方が難しいセットリストという印象だ。
寸劇はまるで官製の風刺喜劇を見せられているかのようで、すっかり醒めた気持ちで眺める習慣がついてしまった。歌劇団との落差が大きすぎる。学園ドラマを標榜していた頃はまだ面白味もあったんだけどな。台本に、そんな姿勢で見ることを許さない軽妙洒脱なウィットがあるわけでもなく、純粋にKメンの演技を楽しめばいいのだろうが、なかなか難しい。
えれぴょん代役は歌劇団組のはーちゃん。どちらかというと内弁慶の彼女は、MCで積極的に発言したり頑張ってはいるが、本来の能力からすれば、チームKではまだまだ他の代役陣に比べると遠慮しすぎている面もあると思う。佐江と同い年には・・・確かに見えない。
最近のめーたんは「悪いめーたん」。香菜のお尻に変なことをするのは論外として、MCは完全に向こう岸に渡り切っているし、曲中も気合が入りすぎて目が据わってしまっていて、K公演への思い入れは伝わってくるが、純粋にパフォーマンスとして見るとあまりいい状態ではない。SDNとの二足のわらじを履かせる期間が長くなりすぎたのかなという気もする。迷いを捨て去った無垢な笑顔を見せているノンティとはやや対照的だ。
「RIVER」は劇場でのPV上映を見る機会がなかったこともあって、己にとってはチームKの曲、ちかりなセンターの曲というイメージになっている。チームKでは、ちかりなのセンターが意外とサマになる。だいたい新曲は発売から1か月くらいで公演のプログラムからは外れていくが、この曲だけは千秋楽まで残してくれてもいい。