~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加梅田彩佳大島優子大堀恵奥真奈美小野恵令奈河西智美倉持明日香小林香菜指原莉乃佐藤夏希冨田麻友成瀬理沙野呂佳代、早野薫、増田有華松原夏海
気分は「Two years later」。ひまわり組で夢を忘れてしまったのかしらんと優子たむの意を汲めず、煮えたぎっていたチームKのマグマは温泉のぬるま湯と冷やされて元の温度には戻れないだろうと懐疑的な心持ちでチームKの復活を遠巻きに見ていた自分を愧じるばかり。ごめん優子たむどうぞ許し給え・・・。失ったものを決して取り戻せない「Two years later」の主人公と違って、己はあっと言うまに元の鞘でチームK大島優子の心酔者に収まることができるヲタの現金さよ。
メロス後のMCで、いつも優子が目で助けてくれるとのノンティの言葉に、優子たむは「ありがと・・・」と涙。溜まっていたチームKへの気持ちがノンティの何気ない一言で堰切って流れ出したようだった。優子たむの健気な姿に打たれて、目を熱くしながら「支え」を見ていたら、曲の途中から参加してきためーたんが自分の名前を言えないほどに号泣していて、両隣の香菜はめーたんを抱きしめ、なっつみぃは優しい微笑みを投げかけた。本当に奇跡的なチームK!佐江もこの場にいさせてあげたかった。
「夜の蝶々」はめーたんともーみたむコンビが復活。やはりこの曲は余人をもって代えがたい、とことん属人的な曲だ。代役を入れるくらいならカットしてしまうべきじゃないかと思った。絶対的な個性をステージで爆発させる二人の力もすごい。それにしてもめーたんの指づかいは危険だ。
ジュエルには佐江の代役で梅ちゃんが登場。背格好が似通った優子たむとの黄金コンビをK2以来久しぶりに見られてうれしかった。ちょっとしたハプニングがあった「16人姉妹」は、今までパネルばかり見ていたことにやっと気がついて、今日は演じている3人の方に注目してみたら楽しめた。パネルは毎回いっしょに決まってるんだから、生身の人間を見なきゃいけなかったんだな。
ナメクジは飛んでくるものだと思い込んでいたえれぴょんカワユス。かおりんともども、前髪が短くなってコドモに戻ったような感じがした。えれぴょんとまーちゃんはかおりんのコーラにイタズラをしてクソガキ呼ばわりされて楽しそうだった。ひまわり組で背伸びをしすぎて足元がふらついていた姿からすれば、えれぴょんチームKのメンバーも存分にパフォーマンスを発揮するようになっていた。
フリコピくらいできないと劇場公演は盛り上がれないと思っていた己はどうやら間違っていたようだ。曲も、チームKのパフォーマンスの高まりにつられるように、初見時の印象とは比べ物にならないくらいいいものに思えてきたし、今日のチームKには満足という表現ではとても足りないくらいの価値があった。代役とバックダンサーの研究生や見学に来てアンコールを絶叫していたチームBのメンバーにも何かを感じてもらえるような公演だったに違いない。