~熱風の果て~

観劇の記録

AKB48(チームK)

【出演】秋元才加、今井優、大島優子大堀恵奥真奈美小野恵令奈河西智美小林香菜佐藤夏希高田彩奈野呂佳代、早野薫、増田有華松原夏海宮澤佐江
この前チームK公演を見た後に、カフェのアンケートで「泣きながら微笑んで」のドラム入りのアレンジは曲の雰囲気を壊しているから以前のものに戻してほしい、と訴えた。その甲斐あってというわけでもないかもしれないが、静かな伴奏に戻っていた。優子たむはこの曲に溶け込むことに成功している。サードが始まった頃は時に眉間に皺を寄せ、ファルセットでは身をよじらせて歌っていた。この曲をものにしてやろう、とギラギラしたところがあった。今はもう身構えることなく、無心に曲と寄り添っている。サードでこの曲を与えられた幸運をしっかりと糧にして、表現力を掘り下げることができている。
後半はお下げ髪のGrowing優子たむが登場。ここ何か月かの優子たむは、オンリーワンへの道を突き進んでいる。もう童顔ということへのコンプレックスは感じていないのではないだろうか。ありのままの裸の魅力があふれていて、とてもいい。
チームKサードの千秋楽もいよいよ現実のものになろうとしている。優ちゃんの卒業は確実にやって来る。チームKはどうなる。千秋楽を劇場内で見られるとは思わないので、常にこれが最後と思って、ひとつの公演を大切に見届けたい。
次のオーディションが終わると、卒業の報せが続々と届きそうな予感がしている。48人という数字にこだわっているようだし、新たなメンバーが加わる分だけ卒業者が出ていく。AKBでの平均在籍期間が4年としても、毎年12人は卒業していく。優ちゃんのように、舞台上で発表をして、卒業までの時間をかみしめられる、ファンにとっても幸せな卒業はもうないかもしれない。