~熱風の果て~

観劇の記録

星空ハーモニー(Southern' X)@CBGKシブゲキ!!

【演出】蜂巣和紀 【脚本】陽田翔大

【出演】栗生みな、図師光博、陽田翔大、藤本かえで、緒方有里沙、七海とろろ、古野あきほ栗原みさ、蜂巣和紀、鈴木聖奈、相澤香純、諸星あずな佐野実紀、平井杏奈花原あんり、今安琴奈、大河原生純、有村瞳、中村みら、永瀬葵子、麻生金三、今吉めぐみ
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アイドルライブで2回訪れたことがあるマウントレーニアホールと同じフロアにあるシブゲキには初入場。昨年末の「ノッキンヘブン」や今春の「シュベスターの誓い」などの舞台で馴染みのある役者さんが多く揃った本作だが、いちばん初めに情報に接したのは、かつて舞台「ヴェッカーSIGHT」に主演した花原あんりさんのブログでだった。#チームにも気になる面々が多いので後ろ髪引かれる思いはあったが、花原さん出演の♭チームの千秋楽を予約して観劇。
一等地にあって設備面も恵まれたシブゲキという会場。生演奏、生歌唱を多用するこの舞台では、音響が生命線と言えるので、そこで妥協をしなかったというところに、旗揚げ公演として最高のものを送り出そうという制作側の覚悟を感じた。その分、観劇料金は高めの設定に。
ストーリーは、合唱部を中心とした高校生の青春群像劇ということになるのだろうが、メインとなるのが、MOSH図師さん演じる合唱部を指導することを捨てたレジェンド教師と、陽田さん演じる音楽と夢を捨てた合唱部OBの若者の親子の立ち直り。そこに合唱部の面々が真っ直ぐな情熱がぶつかることによって、乱れ果てて打ち捨てられた夢に向かって、再び時が動き出すというもの。
合唱部員たちの個性の強さ。14人の部員たちそれぞれに、役としての生命を吹き込むためには間違いではないにせよ、強すぎる個性は、それ自体がキャラクターに枠を嵌めることにもなり、与えられた個性を踏み越えられなくなるという諸刃の剣にもなる。現実性の強い学園ものということも考え合わせると、アクの強いキャラとしては、自然を意のままに操るという現実離れした超常能力の持ち主と、ゲストの今吉さん演じる謎のコーチの2人がいれば、そのくらいまででもうお腹いっぱい。栗生さんは声だけで十分個性を発揮できる女優さんなので、そこに過度のキャラ付けを加える必要があったのか疑問だった。オープニングでのバラバラな合唱部、見ていても聞いていても楽しく、あのくらいの個性の描き方がいちばんしっくりと来た。
顧問の先生を引っ張り出すために、部員たちがアイデアを凝らしてあの手この手で頑張るシーンは、図師さんたちの演技と身体を張った頑張りを堪能できたのはよかったが、舞台のバランス的には、笑いに偏った時間が長すぎた。あそこは、生徒たちが悲しいほどの純真な情熱で訴えかけるくらいがいい。蜂巣さん演じる館長が、莫大な設備投資が必要で、なおかつ集客が望めないプラネタリウムをつくった理由なんかもストーリーに絡めてほしかった。また、地区大会金賞というコンクールの結果発表までされたのは正直蛇足。全国大会金賞という最悪の結末にしなかったのは救いだが、顧問復帰からコンクールまでの苦労がほとんど描かれなかったわけだから、みんなの合唱に対して、観客それぞれが評価を下して拍手をして、そのまま幕が下りればそれでよかった。同じ意味で、冠菜さんのCDデビューも先を描き過ぎと感じた。
「シュベスターの誓い」ではひっつめお下げで眼鏡のブリちゃん役で暴れ回っていた緒方さん。眼鏡を外した素顔は透明感があって美しい。性格的にはやや気弱で真面目な役だったが、ゲストの今吉さんとの絡みでは舞台上に激しく体を打ち付けること4度。女優魂を見た。3年生では、冷静な部長も誰が演じているのか分からないまま気になって、後で名前をチェックしようと思っていたら、カーテンコールで、あの雪華さまを演じていた古野さんと初めて分かって、役柄でこうも変われるものかと、良い意味でびっくりした。
「幸せだから歌うのじゃなく、歌っていれば幸せなんだ」(By山崎ハコ「歩いて」)は元はアメリカの哲学者であるウィリアム・ジェームズの言葉だったとは知らなかった・・・
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食卓の愛(LOVE&FAT FACTORY)@シアター711

【作・演出】ゴブリン串田

【出演】斎藤未来、ぜん、三宅ひとみ、鳥居きらら、森山幸央、平井麗奈、長野諒子、だんしんぐ由衣、三熊こうすけ、熊野隆宏、鈴木彩乃、熊谷藍、ゴブリン串田
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3月の「初体験奮闘記」からひと月、再び下北沢の地で演じられたゴブさんプロデュース公演。
パンフレットの登場人物紹介を読むだけで既に個性的なキャラクターたちに会える楽しみにわくわくするのはいつものこと。それが舞台上で具体化されれば、役者さんたちの確かな演技にも支えられて、より個性が際立ってくる。今回は、笑いだけでなく、謎解きの要素、ストーリーを追う楽しみ、さらにはゴブさん演劇で初めて泣かされるという感動のラストシーンまで加われば、お腹いっぱい大満足。ゴブさん演劇の新たな引き出しを見た気がした。
主演を務めた斎藤未来さんの無邪気な笑顔と時折見せる寂しげな表情と、ラスト直前の悲しみとも恨みともつかないどす黒い闇を感じる視線の対比はさすが役者さん。それらの理由が明かされ、解決へと導かれる過程は、感情を大きく揺り動かされる時間だった。笑顔で手を振りながら成仏する彼女の先には家族の姿があったのでしょうね。
個性的な面々の中でもひとしおの異彩を放つ占い師。いかにも馬渡さんが演じそうな役を今回演じるのは、三年物語の作品に茨姫役や早乙女ラン役で出演し、馬渡さんとも共演していた三宅ひとみさん。上品だったり、無邪気だったりしたそれらの役柄とはガラッと変わって、全てを見透かしているかのようなミステリアスな役。無表情で平板なセリフ回しの中にも感情を表現していればこそ、少し口角を上げるだけでも客席から笑いが出るほどのインパクトが生まれる。カーテンコールでも簡単には素には戻れない感じが見られて、魂を籠めることが求められる役ということが理解できた。
初体験奮闘記から続けて出演となったのが三熊さんと熊谷さん。この二人も前作とは違う表情を見せてくれた。何かと酷い扱いを受ける役を演じることが多い三熊さんは、今作はやはり時々壊れつつも、ドスの利いた声と容貌を活かして、威厳と情深さも前面に出ていた。熊谷さんは部下の刑事役。だんしんぐ由衣さん演じるキャバ嬢とのイライラしっぱなしの掛け合いが微笑ましかった。
熊野さん演じる若頭役へ。サングラスとかけると精悍になって、いかにも下っ端のチンピラといった役がよく似合っていた。
爽やかな気持ちで劇場を出て、都内とは思えない井の頭線沿いの菜の花咲く長閑な道を次の観劇地の渋谷まで歩いて向かう途中、駒場でカレーやを見つけたので、さっそくカレーを食して、また先ほどまでの舞台を思い出すのだった。
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PIRATES OF THE DESERT 3 ~偽りの羅針盤と真実の操舵輪~(Ann&Mary)@池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER

【演出】上田郁代 【脚本】川手ふきの

【出演】日比美思、中江友梨、齊藤夢愛熊谷知花犬童美乃梨軽辺るか、池山智瑛、黒木麗奈、河東杏樹、佐伯香織、佐藤秀樹、小浜光洋、五十嵐山人、佐々木修二、秦瑞穂尻無浜冴美、稲見綾乃、空美夕日、林田鈴菜、社ことの、落合莉菜、荘司里穂、結城ひめり、水野淳之、木田健太、竹本茉莉、黒木ひかり、佐藤琴乃、新里菜摘、上田郁代、川手ふきの、木村葉月
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2013年7月の第1作は千秋楽を観て、演劇から離れていた2014年の第2作は見ず、そして第3作は再び千秋楽で観ることになったPirates of the Desert。第1作の時点では、浮沈の激しい芸能界で、4年もの期間をかけて完結するシリーズにつながるとは想像していなかった。第1作で演じている姿を見たキャストは、わずかにジャミレフ役の齊藤夢愛さんとジャバード役の佐藤秀樹さん、アザリー・ワルド役で演出家の上田郁代さんの3人のみ。主演の日比美思さんは、3作通しての主演を務めているが、第1作はダブルキャストで芸能界を既に引退されている田中絵里花さんが演じる回を観劇していたので、今回が初顔だった。
千秋楽ということで、前半はジャバードを中心に無茶ぶり、アドリブの嵐。第1作の千秋楽もこんな感じだったなあと、懐かしく思いながらも、千秋楽で初めて見る身としては、なかなか世界観に浸らせてもらえないもどかしさもあった。中盤からのストーリーの転換に加え、舞台の空気を大きく変えたのは、主人公のラナーと義姉のカーラとの別れを描いた回想の場面。1日だけのゲスト出演ながらも、感情のこもった声を振り絞りながら演じる木村葉月さんの演技は印象的で、できることなら、もっと長い時間見てみたかった。
第1作では誰も斃れることなく大団円を迎えたが、今作では不実が復讐と悲劇を呼び、代償として血が求められずには済まなかった。愛情が生んだ悲劇であり、血を流す側にも劇中で過去のいきさつや将来の希望が語られていたので、それらが絶たれることも重なり、辛い場面だった。
第1作でアザリー・ワルドに抱かれて逃れるようにウターリドにたどり着いたラナーの素性が明かされ、最後はカナロア国の女王として、僅かに残された海(ハバル)を守り、7つの海を甦らせるという使命に向かっていく覚悟を決める。終盤での日比美思さん演じるラナーの大いなる成長と覚醒。それはラナーと日比さんの双方に第1作からの4年間で積み重ねられてきたものがあればこそ見られたもの。最後はラナーと完全に一体になったかのような、何かが降りてきたような、もの凄い迫力だった。そこからの大団円は観ていて爽快。座長としての最後の挨拶も、それぞれのハバルを目指していこうと呼びかける立派なもの。芸能の世界を生きていくだけの覚悟と強さを見せられた気がした。
シリーズものということもあって世界観は確立されており、ストーリーの組み立てもしっかりとしている。そして力強く人生に響くメッセージ性。笑いの要素やアドリブが入ってもすぐに戻ってこれる骨太の芯があり、経験豊富や役者さんもいるので、安心して見ていられるし、それは初舞台となる女優さんたちにとっても同じだったのではないだろうか。さすがアザリンとアザトイのワルド姉妹・・・。クリーガーメヌエットなどバロック時代の曲を多用した舞台音楽や、日比さんとTGSの中江有梨さんの二人の歌声が奏でる美しいハーモニーも、感動に一役買っていた。
衣装は無国籍といった風で、色鮮やかでそれぞれ特徴も華もある。結城ひめりさんは頭がお花畑状態。千秋楽までにどんどん派手になっていったらしいが、ユニークな声も含めてそういういじられ方をされるというのも才能のうちだし、舞台経験を短期間に重ねることで、演技の面でも着実に成長を見せている。実際にこれだけ大人数の舞台でも観客の印象には強く残る。同じくカナロア国住民役で出ていた荘司里穂さんの演技を見るのは実に5年ぶり。もうすぐ21歳を迎えるという彼女、当然ながらずいぶんと大人っぽく、綺麗になっていた。「石川幸子」での演技を見て以来、注目していた女優さんでもあるので、舞台で息の長い活躍をしてほしい。
演出が第1作の小川信太郎さんから上田さんに変わっていることには気づいていたが、小川さんが昨年39歳で病死されていたことは、終演後に購入したパンフレットを読んではじめて知った。上田さんはじめ制作陣の小川さんへの思いも詰まったこの舞台、そうと知れれば「限りある生命」というキーワードが余計に重く響く。
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はい、チーズ(順風女子)@下北沢OFF・OFFシアター

【演出】足立信彦と順風女子 【作】足立信彦ほか

【出演】伊藤摩美、今井英里、池田葵、長峰みのり、岸波紗世子、原田里佳子、菅野睦、神谷はつき
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昨年末の順風男女による「キネマとコント」に続き、原田里佳子さんが今度は順風女子の公演にも出演。前作では、まだお客様扱いで主張しきれていないような印象だった原田さん。また、前作は映画のパロディが中心で、笑いのツボがいまいちピンと来なかったこともあって、多少の不安も抱きつつ向かった2度目のOFF・OFFシアター。
結論から言えば、今回はコメディも原田さんの演技も堪能し、DVDも予約。出演の女優さんたちは皆、高い演技力に裏打ちされた安定感と瞬発力で、良質なコメディを作り上げていた。順風女子には、何といっても伊藤摩美さんという強力な個性を持つコメディエンヌがいるわけで、彼女の存在感を活かしつつ、伍していくことが共演者に求められるのだが、そこが上手く回せたことが大きいと感じた。気品あるルックスながら大げさな表情でしっかり笑いをとれる長峰さんの存在感も大きかった。
13の演題がとっかえひっかえ演じられ、出演者たちはそのたびに忙しく着替え、髪型も変わったりする。その上、場の転換時の小道具のセッティングも演者の役割で、息つく暇なしの110分。「キネマとコント」と比べても、テンポがよかった印象を持った。
原田さんは、すっかり馴染んで存在感も格段に大きく発揮できるようになっていて、見ていて嬉しくなった。こういう姿を見たかった。出番も前作よりかなり多く、不倫OL役から魔法少女役、末っ子子豚役、警官役など、幅広いキャラクターを表情豊かに熱演し、声もよく出ていた。彼女の潔く短くした前髪が表情を引き立てるし、よく似合うのだ。パンフレットによると、今年は更に3つの舞台作品への出演が決まっているということなので、楽しみが増えそう。彼女が2年前に卒業したチアチアは、この3月で解散。原田さんに会うためにDVD発売イベントに1度行っただけだったので、あまり語る資格はないが、「来世もアイドルやりたいかと聞かれたら "No" だけど私の青春を捧げてきて本当に良かったしチアチアに入った事は後悔してません。」と、その場にいた人だけが言える重い言葉を残した須永さんはじめ、事務所の閉鎖など大きな波にもまれながら最後まで残った6人のメンバーには敬意を表したい。
シンガーソングライター役に扮した順風女子の池田葵さんのおどろおどろしい歌唱の表現力はなかなかのもの。喋るときの可愛らしい声とのギャップがすごい。劇中の暗転で、ヨッチンこと松崎さんの粘っこい歌唱が印象的なザ・テンプターズの「忘れ得ぬ君」が流れていたが、池田さんには、松崎さんの名作「宮殿に通ずる長い橋」を歌わせてみたいと思ってしまった。
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優しい電子回路(ベニバラ兎団)@サンモールスタジオ

【演出】IZAM 【作】川尻恵太

【出演】秋山ゆずき、北村悠水月桃子、川竹達也、林由莉恵、北原知奈、竹内麻美、外山将平、碧風歌、青山由美子、黒木綾、三浦タマ、飯田南織
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「踊りが丘学園」で好演を見せたベニバラ兎団所属の秋山ゆずきさんの初主演となる舞台。「踊りが丘学園」からは顔芸で多くの観客に強い印象を残した水月桃子さんも参戦。
これまで、シアターサンモールには、「ロボット」「落下ガール」の観劇で何度か訪れていたが、同じ敷地の建物の地下にあるサンモールスタジオには初入場。100席強の小ぶりな劇場の客席は、横幅が狭く斜度がしっかりとついており、見やすさで言えば隣のシアターよりも勝る。
物語は主にネットゲームの中のたまり場を舞台に進行し、登場人物たちは、ゲームのキャラクターの姿に扮する。ゲーム的なセリフや都合のよい設定などで笑いもとりつつ、次第に現実世界が重たくオーバーラップし、キャラクターを操る生身の人間たちの姿が見えてくる。AIという設定を持ち込んだことによって、現実世界に過剰に引っ張られずに、ゲーム世界と緊張感を持ちながら進んでいった。また、最後にはAI自体が物語の鍵を握ることにもなり、設定が上手く使われていた。ラストもゲーム世界を否定するわけではなく、ほどよく付き合いながら、現実世界を楽しむというスタンスに落ち着いたところも、バランスがよかったと思う。
主演の秋山さんの張りのある美声は本当に舞台向きで、小声になってもしっかりと聞き取れる。「踊りが丘学園」の参子のような屈折した感情や、今作のテンカのような弱さといったマイナスな部分の表現もでき、幅広い演技ができるオールマイティな女優さんだと思う。主役タイプではないような印象も持っていたが、そんな印象を打ち消すだけの存在感を見せていた。
主人公の相手役の北村悠さんの演技を見るのは5年ぶり。翳のあるクールなアクションスターのイメージだったが、最近の写真はソフトな印象になっていて、この舞台でどういう演技を見せてくれるのか楽しみだった。文字通りの優しい電子回路として、テンカやゲームの世界を優しく見守るモーリーの立ち位置。ときにセリフの早回しでお茶目な部分も見せつつ、ほぼ出ずっぱり、喋りどおしでこの舞台を支えていた。最後のダンスシーンの切れ味はさすが。
水月桃子さんは、胸元が開いたセクシーな衣装だけで十分目立つ上に、セリフのないところでの顔芸や動きがいちいち細かい。ここまでは「踊りが丘学園」再びという感じだが、今作では何と悪役として後半に豹変。新たな一面を見せてくれた。悪役としての迫力という点では一歩足りない気はしたが、こういう新たな挑戦は女優としての成長につながるはず。現実世界の大石は・・・やっぱり"death by hanging"でしょうね。来月も、4か月連続で彼女の演技を見る機会がありそうなので楽しみだ。
ネットゲームらしい現実離れしたキャラクターとして登場した、語尾がおかしいキンパチ、ジャモンコンビ。レアアイテムのタマタマを嬉しそうに運んでくる登場シーンから可愛らしい。キンパチ役の北原知奈さんは、普段は声優として活動しているらしく、アニメチックな声ながらしっかりと抑揚のある安定したセリフの回しぶりとモコモコ髪のマスコット的ないでたちで華を添えていた。カーテンコールでは、出演していたっけ・・・と初めて見るような美人の顔があって、消去法でようやくジャモンと分かって驚いてしまった。
終演後は出演者5人が上がってのトークショー。いじられ役の佐藤役の川竹さんを中心に、役者たちが良い雰囲気でこの劇を作り上げてきたことがよく分かる。ホワイトボードに登場人物たちの似顔絵をせっせと描いていったという三浦さんの画力はさすが。ホワイトボードの二頭身キャラたちは、そのままTシャツにでもできるのではないかというくらいの完成度だった。
1週間前くらいに見に行くことを決めた舞台だったが、実際に見てみれば、もう1回くらいは見たかったと思わせる良作だった。
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